ライブで会おう~THE STRANGE RASCAL『draw dream with you』 | ライブハウスの最後尾より

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邦楽ロックをライブハウスの最後尾から見つめていきます。個人的な創作物の発表も行っていきます。

どうも( ^_^)/


爪の伸び方が左右で違う者です。


そんなはずはないはずですが、ヘンテコな体のようです。


今回はバンド名が『ヘンテコなならず者』と付けられた四人組のミニアルバムの話です。


バンド名はそうですが、その中身は一本芯の通った硬派なロックアルバムでした。



THE STRANGE RASCAL
  『draw dream with you』



まず、これがお初ということで、バンドの概要から言ってみましょう。



『brusher』



THE STRANGE RASCAL(Twitter)


Vo.yasuomiBLOG)(Twitter
Gt.OZTwitter
Ba.ABE
Dr.雄揮


から成るロックバンド。


ジャンルはエモパンク、スクリーモやメタル系の音も取り入れたラウドロックといえばいいでしょう。

今作発売に際して行われたインタビュー記事でOZさんが語っているところによると2011年に一旦バンドを区切り、2012年に“新生”THE STRANGE RASCALとして再始動、Dr.雄揮さんの勢いあるプレイに乗せた曲調にブラッシュアップしていったというバンドの、2nd EP『draw dreams with you』、さっそく聴いていきましょう。


※ところどころ(意訳)と書いてある部分は歌詞カードには無い個人的な和訳です。



01.drawing



アルバムのオープニングを飾るに相応しい勢いのあるナンバー。クリアなボーカルとシャウトが交錯し、分厚いサウンドと繊細な音遣いが共存する一口で二度おいしい良曲です。


アルバム全編を通して英語詞ですが、それほど難しいことは無く、この曲に関してもバンド=歌詞中における“We”と、ライブハウスに来てくれる人たち=“You”の関係を描き『君と共に夢を描いていくよ』(意訳)と歌う、アルバムタイトルとの繋がりも強いブレイブな一曲です。


02.蒼炎


炎は熱を増すと、より青く揺らめく。

冒頭の≪My quiet heart is just burning by gone days/Like that swaying blue flame≫≪過ぎ去った日々に静かな心が燃え上がる/まるで蒼く揺れる炎のように≫(意訳)という詞が表すように、重厚感のある音が少しずつ解放されていくような展開が美味しい曲です。


特に最後の大サビのエモーショナルなメロディは個人的に大好物

≪Sweet desires are overflowing≫
(甘い欲望が溢れ出している)(意訳)

≪Lot of forlorn dreams are wandering≫
(たくさんの寄る辺無き夢が放浪している)(意訳)

≪Whichever this age choose my answer is only≫
(時代がどちらを選ぼうとも、自分の答えはただ一つだけ)(意訳)

の詞も、非常に詩的で特にお気に入りです。




03.I gotta go


スクリームボイスが曲全体に粘着質な重みを与えているグルーヴィな曲。


『行かなくちゃ』というタイトル通り、夢追い人の性急な心情が叩きつけるように綴られた歌詞。

「先に行くからついて来い」というようなメッセージを感じました。


非常に曲の展開が大きい。

バンドの熱量がじわじわと上がっていき、最後は踊り出せそうな四つ打ちと大きな広がりを持ったシンガロングが待っています。



04.上昇気流


タイトル通り初っ端から大暴れのギターとハイトーンなボーカル、太く勢いのあるリズム隊のグルーブが吹きすさぶ風を感じさせる爽快なロックチューン。


アルバム全部そうなんですが、特にライブを意識したと思われるエモ&ダンスロック色が強い楽曲です。

こういう“フェス向き”の曲は好きな人多いんじゃないでしょうか。


あと、この曲はギターの細かい音遣いが聴きどころです。良いヘッドホンで聴いてみてください。楽しいです。




05.the marrow


アルバムの最後を飾るのは『心髄』と銘打たれたノリノリでポップなロックソング。


ここまで聴いて、このバンドの歌に対する良い“当て感”を感じていましたが、この曲は特に歌メロの乗せ方が気持ちいいです。


特に英詞なのでそういう気持ちよさを出せるのは強いバンドの証だと思います。




聴いてきましたが、彼らは地力の強いライブバンドですので、このアルバムを聴いたら一度はライブに足を運んでみてください。



俺も、せっかくカテゴリも作ったので、ずっと聴いていきます。