自分がうつ状態であることを親に告白した時、

 

自分の精神状態については誰にも言わないでほしいとお願いした。

 

しかし、周りにも知っておいてもらう必要があるからと聞き入れてもらえず

 

家族内で拡散された。

 

 

もし、親含めて周りがうつに理解があって寄り添ってもらえるなら

 

それも必要だったかもしれない。

 

だが、分かっていた。

 

嫁や兄弟家族らがうつに対する偏見をもっていることを。

 

 

そのため、より一層自分が家族内でも更に孤立することを恐れ、

 

また、普通に接してほしいという思いから知らせないでほしいと頼んだにも関わらず、

 

親は拡散した。

 

 

反応は、案の定予想通りだった。

 

まるで狂ったモンスターが家族内にいるかのごとく、大事のように、そしてさも深刻

 

かのようなニュアンスで兄弟、その家族その兄弟へと広まり、孤立無援の状態は

 

深まった。

 

 

家族の集まりにはこちらの家族だけ外され、

 

自分含め我が家一家を除いた皆は海外旅行へ行くらしい。

 

行くのを我慢してくれとは言えないけれど、このタイミングで、か。

 

見事に時間軸の中で取り残された。

 

 

 

知識のない人たちは、世間一般のうつ病と躁うつ病、統合失調症や境界性人格障害など

 

の精神疾患をまとめて精神病にかかったやばいやつのカテゴリに入れる。

 

また、それをあたかもすごいネタを知っているかの如く新聞記者のように拡散する。

 

それがより本人を苦しめる。

 

そんな気遣いなどない。

 

こちらからしたらおかしいのはお手本通りの考え方しか許さないあなたたちだと思うけれど、

 

たった一人のうつの人間が訴えたところで誰も聞き入れてなどくれない。

 

 

 

仮に時が経ち、自分が元の自分を取り戻せたとしても、

 

人からの「過去にうつを患った精神病者」のレッテルは一生残る。

 

そんな偏見を持たれて接してもらう事は望まないし、それを疑って人と接することは

 

こちらも心の扉を開けることができない。

 

 

こうして世の中のうつを患った人と一般社会は切り離されていく。

 

 

 

もういい、上っ面だけの笑顔や言葉なんていらない。

 

こうなって初めてわかる自分の価値と周囲の人の本音。

 

自分に価値などない、そんなことはずっと昔から分かっているけど。