じぶん学校、はじまる!~第4回 ホワイトバランスの話 | Over the limits - 限界管理人のブログ

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"システムの限界を越えますた・・・"
~さまざまな限界超えをめざして、日々成長していく日常の記録

この講座も残すところあと2回。

意外に早かったな~というのが正直なところ。

続編で「中級者レベルアップ」なんてやってくれんかの~ AllAboutさん。


冗談はさておき、今日は技術的なお話。

デジカメの機能で避けて通ることはできない「ホワイトバランス」の話。


そもそも「ホワイトバランス」とは?

世の中にはいろいろな種類の光が存在する。

太陽光だったり、蛍光灯、電球、etc・・・

太陽光ですら晴天、曇天、日陰・・・と考え出すといろいろ種類が存在することになる。


モノに光が当たると反射して目に見えるのだが、カメラの場合の「光」は日中の太陽光が基準。

小難しくいうと、この反射する「太陽光」の量を数値的に表したものを「色温度」という。


厄介なのは、同じモノに光が当たっても、光によって反射する光の量、

つまり色温度が違ってくる。結果そこから受ける印象も違ってくる。


例えば、「太陽光下で白い」板に、温かみのある電球とか冷たい感じの蛍光灯の光が

当たった場合を考えてみるとよいだろう。

「温かみ」といったが板のもともとの「白さ」は、蛍光灯だろうが同じはず。

当たる光によって「色温度」が異なり受けるイメージが変わっているだけだ。


結局、カメラの「ホワイトバランス」機能というのは、

どんな光の下でも、「白いモノは正直に白く写す」ように補正する機能である。

ぶっちゃけ「白は白く」写るようにカメラがフィルターをかけてくれると考えるとはやい。


とはいえ、蛍光灯では「色温度」がほにゃらら度だからこう調整?なんてせずに、

いまどきのカメラでは、お手軽に「色補正」できるように、ワンタッチのボタンがついている。

通常は「おまかせ」のオートホワイトバランス(AWB)で済むだろう。

「太陽」マークの場合は、見た目通りの色が再現される。


とはいえ特定の環境、例えば屋内で蛍光灯が強い場所では、ホワイトバランス機能の

「蛍光灯」アイコンを選択するだけだ。これで白いモノは「まっとうに」白く写る。


ところが、これで済まないのがカメラの面白いところ。

当たり前を当たり前に撮るだけなら、世の中のカメラマンやアーティストの大半は失業して

しまうだろう(笑)


あえて「自分が表現したいもの」のイメージをつくるため、ホワイトバランスの「フィルター」

選択をわざとミスマッチするのである。専門的には「色かぶり」させるというらしい。

例えば、冷たい感じや引き締まった感じを与えるために青みを強調したい場合に、

「蛍光灯」のホワイトバランスを選択するのは、典型的なケース。



以下にホワイトバランスと強調される(フィルターがかかる)色の関係をメモしておく。

「太陽光」「晴天」→ 見た目通りを再現(補正をかけない)

 カメラの機種によっては、晴天が太陽マーク。自分のEOSはそうだっだ。

「曇天」「日陰」→ 曇天では青っぽい色温度。白への補正は補色のオレンジが入るため、
             
 黄色っぽく写るようにフィルターがかかる。「日陰」の方が青みが強いので、より黄色みも強い。


「蛍光灯」→ 黄緑っぽい色温度。白への補正は紫。先生はピンクと表現。これによって青みがかかるようにフィルターがかかる。

「電球」→ オレンジっぽい色温度。「曇天」の逆で、白への補正は補色の緑青なので、

 やや緑かかった青みのフィルターがかかる。「蛍光灯」の時より強い青みがかかる。

ホワイトバランス(WB)のサンプルを追加。
ホテルのお水を撮影してみた。
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WBを「太陽光(補正なし)」にして撮影

「さわやかな朝」をイメージして、青みを強調
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WBは「電球」


(参考1)ホワイトバランスと色温度

(参考2)色(スペクトル)の補色