今回は、渋谷から近い、乃木坂にある国立新美術館まで。
「エルミタージュ美術館展」は、今月の16日までということもあり、
やや駆け込み的に行ってきた。
7/16で終了のため、Webサイトの画面コピーを貼っておく。

copyright(C) 2012 国立新美術館
乃木坂駅の改札から直通になっているのがうれしい。特に今日のような雨の日には。
駅の改札から上がるとこんな感じになっている。

右側の通路の上には屋根があり、濡れずに美術館に入れるようになっている。
中に入った後の写真。

中から外を見た1枚。

通路はこんな感じになっている。左側が部屋スペースになっており、展示もそこで。
で、いよいよ中へ。
ところで美術館は、どこでもなぜか女性の数が圧倒的に多い。
今日は男女比だと2;8、下手すると1:9ぐらい。それぐらい多い。
それにしても女性の集団が、絵の前に「かぶりつき」で群がっている姿は圧巻である。
絵は静かに観たいものだが、なぜか聞こえてくる周囲の「雑音」・・・
例えばこんな感じで。
『30代のカップル』の会話
「あの額縁、金色なのに分厚い~」
絵の内容より、そこですか(笑)
『50代ぐらいの女性グループ』の会話
「ねぇ、クピドって天使?天使?」
英語でキューピッド、格下の天使でなく一応「愛の神様」なんですが。
『男性と外国人女性のカップル』の会話
女性「beautiful!」
男性「Oh! ☆%?・・・」
男性さん、あなたどう見ても日本人なのに、驚きは英語デスか?
・・・皆さん、いろいろな思考が渦巻いているようデス(笑)
肝心の絵だが、人物画、静物画、風景画ありと、観ていてそれなりに楽しかった。
例えば「ダビデとゴリアテ」という1枚。
古代イスラエルのエピソードの1つで、
少年ダビデ(後のダビデ王)が、巨人戦士ゴリアテを倒す話なんだが、
ダビデが切り取ったゴリアテの首を持って、こちらを見ている表情が不思議な感じだった。
勝ち誇るのでもなく、戦いすんでほっとしているのでもなく、
なんだか穏やかで、ひょっとしたら悲しみの表情なのかもしれない。
いろいろ想像が膨らむ1枚でした。
エルミタージュ美術館は、もともと、ロシアの「やり手の女帝」エカチェリーナⅡ世の
自分専用の美術展示室が起源になっている。自分専用の美術館とは豪勢デス。
そのせいか、16世紀のイタリアルネッサンスの宗教画が印象として多い感じ。
今回の美術展のテーマは、「西洋美術の400年の歴史を振り返る」で、
エルミタージュ美術館蔵の美術品を、ルネッサンスから20世紀のピカソまで
「まんべんなく広く浅く」展示している模様。
自分的には、広く浅く展示したせいで、展示全体の印象が薄くなった気がした。
ルネッサンスだけに絞って「濃い展示」でもよかったのでは・・・
それはともかく、展示室の出口では、お決まりの美術館グッズの販売がある。
これまた、すごい人、人、人。立錐のスキマもない。ほぼ女性だらけだし(笑)
赤ん坊を背負って小さな女の子連れの若いおかあさんまでいた。
あかちゃん、眠っているけど後ろに反り返ってますよ、おかーさん。
グッズに血眼になっている場合じゃなかろうに。
エルミタージュ美術館とのコラボグッズがあり、
ここでこの期間しか手に入らない!という言葉についつい乗せられて(笑)、
クリアファイルを購入。400円なり。
エルミタージュ美術館とチェブラーシカという正体不明の動物がセットになったものである。
