ドイツの週末 week2
昨晩はゲストハウスの交流会に参加し(薬を大量にドープして)、咳でふらふらになりながら1時間半国際交流。驚くことに、研究グループで一緒のトルコ人のI.B.氏もこのゲストハウスにいた。ほかは主催者のアメリカ人のLさん夫妻(旦那さんがビジネス専攻の客員教授)、謎のインド人Sさん一家(たぶんシーク教徒でサーベルなんかが似合いそうだ)、大学の学生で飛び入りのSクン、イタリア人で化学のPh.Dコースの学生のAクン、あとは日本人でKoさん夫妻(奥さんがここの客員研究員、旦那さんはロンドン大学とミュンヘン大学の客員をかけもちしているらしい。日本の大学は1年サバティカルだそうだ)、Kuさんの奥さん(旦那さんは仕事で不参加)と結構な参加率。
トルコ人のI.B.氏は人間的にもいい人で、おまけにハンサム。ドミンゴに似てる。それもかなり。メータにも似てるんだが、やはりドミンゴ似だなぁ。で、奥さん(オランダ人)も美人。2人とも長身で日本人としては長身の私よりも一回り大きい感じだから180cm半ばはありそう。さすがオランダ人で女性もでかいなぁ、と感心。2歳の息子さんは今は普通のサイズなのだが(当たり前)、大きくなるんだろうなぁ。
主催者のLさんはとても社交的で奥さんも知的。シンガポールで客員をしているときにドイツ語を習ったという「?」な話に一同爆笑。反米感情が極大に達していた私のささくれた精神も(笑い)、やや緩和する。謎のインド人一家は最後まで謎のまま。インド人は常に私にとって謎だ。日本人グループはなかなか個性的なメンバーで圧倒される。私はカンタベリーのラグジャーにレッドソックスの帽子をかぶっていたので最初は日本人と思われなかったらしい・・・。
で、20時に就寝。薬のおかげで3時間くらいづつ眠れる。夜中に激しく発熱し発汗。なんとか朝にはもとに戻り、少し元気に。10時に街の大聖堂でミサが始まる関係で、鐘がグワングワン鳴るため、それで起床。日本からのメールで風邪の震源地が研究室の学生であることが判明する・・・。今は朝食をとってネットラジオでバレンボイムのマラ9を聴いています。バレンボイムらしい上っ面の演奏(笑い)。中庭では母の日ということもあるのか、既に善男善女の皆様が老母を囲んでブランチです。昨晩も遅くまで盛り上がっていたなぁ。楽しそうでした。早く風邪なおしてドイツの初夏をエンジョイしたいなぁ。
シカゴに行く3
シカゴ3日目は講演。前日も咳で眠れず、声が潰れてきて危うくキャンセルするところだった・・・・。ともかく、ともすれば落ちそうになる集中力の最後の一滴まで振り絞って発表。議論もいれて25分くらいと充実した講演になりました。で、ここで完全に脱力。午後は陥落し、さらに出なくなった声をこれまた振り絞って夜はお世話になったI先生とT先生とともに夕食へ。I先生の強いご希望で中華へ。ホテルで聞いた中華レストランはなかなかおいしかったが高い~。シンガポール麺(なので要するにビーフン?)が24ドル。あんびり~ばぼ~。確かに具は沢山あるし、量は多いし、味もまぁまぁだけど・・・・。
それにしてもアメリカ人の、あのマズいメシをドカスカかき込むエネルギーには閉口する。まずいのか少量かどっちかにしてほしいなぁ。まぁイギリスメシを少し出されるのもつらいものがあるが・・・。
もう1つ閉口するのは、あの飛行機の積荷チェック。今回、咳止めをかばんに入れていたのですが、それがひっかかったらしく、見事に勝手に開錠され、中身までチェックされた模様。まぁそれはいいのですが、おい!アメリカ人!あけた蓋を閉める、という知恵もないのか!!おかげでスーツケースの中身が咳止め薬でデロデロじゃないか!!!この虚け者!!!たたっ斬ってくれるわ、じゃないガス・・・。あ、自粛します。
ともかくシカゴから今帰国。あぁ我が祖国はなんと美しく、秩序だっていることか!天気もよく、あたたくなり、緑も美しく、人々も静かだ。今は、土曜日なので週末餓死しないように時差ボケをこらえながら食料の買出しをすませ、ビールを呑んで、さぁこれから昼寝だ!ところで近所の肉屋さんの看板娘は美人でした。ちょっとアイドル系かな。しばらく通いそう(笑い)。あぁ飛行機のCAさんも美人だったなぁ。マリア・カラスとカラヤンを足して2で割ったような(というので通じる?)。
でも夜はゲストハウスの交流会などがあるらしく、夕方には飲み物を買いにいかないと。
シカゴに行く2
昨日は午後いっぱいかけて発表の準備。まぁこれまでに何度も手をかえ品をかえはなしている内容なのでなんとかなるであろう、と最後はタカをくくって、後は休息。午前中はシカゴ美術館に少しだけ行き、名作の数々と対面。学校の美術の時間なのであろう高校生みたいなのから小学生みたいなので沢山いましたが、アメリカってこれだけお金かけてヨーロッパの文化を自分のところに持ってきて、なんでそれだけで満足、みたいな感じなんだろうか・・・。穿った見方をすると、社会的に成功した人が、お金のあとは文化・教養だ!と音楽やら絵画に金を突っ込んで、人生の最後にそれを寄付して名を残す、というサクセスストーリーががっちりあるので、ただそのためにやっている感じがしないでもない・・・。
まぁそれはそれとして、スーラの名作といわれる「グランドジャッド島の日曜日の午後」。すごい人でしたが、自分としてはなんかこう1代限りの芸をみた、というか普遍的なものを感じられなかったんですよね。やっぱりモネのほうが上だなぁ、と。ちなみに自分がもっとも感銘を受けたのはボウツの「嘆きの聖母」でした。あとはカンジスキーとかモンドリアンは好きなので(あとシャガールも)、楽しめたかな。
風邪は一進一退で、やはり咳がとまりません。もう消耗してきました。胃も悪く、ぼろぼろ・・・。ともかくあと4時間で発表。仕上げます。
シカゴに行く
私の住む街からシカゴまでは1日ではいけない。
なのでミュンヘンで1泊。翌朝早い便でシカゴへ。ということでせっかくミュンヘンに来たしオペラを見よう!と「オランダ人」を見ました。指揮はA. Fischer。歌手はW. Brendel, K. Rydl, A. Kampeなど錚々たるメンバー。おまけに演出は「あの」コンヴィチュニー。期待は高まります。その結果は・・・。
2時間20分のうち、2時間19分までは本当に退屈でした。なんじゃこれは!と。コンヴィチュニーも焼きが回ったか、と。やたら古色蒼然としたO.シェンクのような1幕の男の世界と、いきなりフィットネスクラブでダイエットに励む2幕の女の世界(糸車じゃなくてエアバイクを漕いでいるんだな)をどうやって3幕で1つにまとめるの?という感じ。手を広げすぎておさまりがつかないんじゃないか、と思ったわけです。
最後の1分。ゼンタが最後の歌詞を歌いながら船着場の火薬をまきちらすので、爆破して自己犠牲か、とか思っていたら・・・。爆破はしました。確かに。でも爆破したのはオペラ全体でした・・・。場内は真っ暗になり、オケもここで停止。観客もざわざわ・・・。10秒ほどしてテープに録音したと思われる最後の部分が遠くて(天井裏のスピーカーから?)かすかに聞こえてくる。でも救済の動機の前でフェードアウトしておしまい・・・。
振り返れば序曲も救済の動機のないヘンテコなヴァージョンだったのです。詳細は別にまとめようと思うのですが、演出の意図としては最近の「最後は救済されるべきか、救済されないべきか」などという小さい議論など実にクダラン!とそういう小ささをすべて吹き飛ばしてしまえ!というものなんじゃないでしょうか?そう考えると途中の細かい仕掛けにも意味が・・・・。
とにかく驚愕しました。オペラの演出としてこれもアリなのか!と。しかもブーイングの出ない場内(初演は1年ほど前ですが)。いいものを見たな、という感じです。(ゴリゴリのワグネリアンは眉を逆立てて怒り狂う演出だとも思いますが)。
バイエルンの休日
体調がよければチェコのピルゼンに行き、Pilsner Urquelleのしこたま呑もうと思っていたのですが、風邪がいまひとつ思わしくなく、断念。朝、家でだらだらしながらネットラジオでバロックを聴いておりました。
いまひとつ読書、という感じでもなく、晴れてもきたので近場に行こう!とKelheimという近郊の街へ。電車で30分、バスで15分。ドナウ河沿いのきれいな町です。本当は船にのって修道院に行き(Kloster Weltenberg)、そこを見学するところなんでしょうが、体力不足で断念し、街を散策してビールを。まぁアルコール消毒だから効果はあるか・・・(苦笑)。
醸造所はSchneider Weisseといって、Ludwig I世から最初に平民が醸造を許されたという由緒正しい醸造所だそうです。ビールは強烈に美味。特にアルコール度数12%のAventinusというブランドがすばらしい。ベルギービールを彷彿とさせる味でした。写真を撮ったのに、ファイルがでかすぎるようでアップできず。許されよ(善男善女の皆様)。
ということで18時に帰宅。風邪はよくならないが、とにかく明日からシカゴです。あ~あ。無事に生きて帰れるだろうか・・・・?
最初の週末
木曜の夜に現地に到着。ホストの親友G.C.氏に駅でpick upしてもらい家へ直行。大学のゲストハウスですが、これが広い!60m^2くらいある。1人だとちょっともてあます感じですね・・・・。一緒に来てくれたG.C.氏のグループの研究員のR.G.氏(キューバ人!初めて会ったキューバ人。でも祖国を捨てたようでもう帰れないといっていた・・・)とガールフレンドのSさんは「これなら自分たちが住みたいなぁ」と言っていました(笑い)。まぁお世辞だと思いますが・・・。
金曜は早速大学で今後の研究の方針などの相談。まだ時差ボケで、おまけに風邪をひいてしまい調子が悪いので早めに帰り、家の下のレストラン(おいしいということで大学では有名だった)で英気を養う意味でもシュパーゲルを食べておいしいビールを飲みました。20時まえにやすんだのですが、まだ眠いなぁ・・・。風邪もまだよくなりません。ということで土日はのんびり。日曜は元気だったらピルゼンまで遠出しようかな、というところです。
いよいよです
新コーナーです。いよいよ明日から渡独です。3ヶ月です。というわけで10年ぶりの滞独日記です。ちょっとだけ朝永先生をまねています。
ちなみに今日で学科のスポーツ週間が終わりました。テニスとソフトボールで準優勝、バレーで3位となかなかの好成績。今頃学生たちはOB(なんと過去2年の卒業生のほとんどが帰ってきました。ホームカミングデー、かな?)とおいしい酒を飲んでいるでしょう!
では、次回はドイツからです。
渡独準備完了
ようやく荷物を出せた。
郵便局にダンボール2箱運搬、昨日だしました。あとは手持ちのものだけ。あっという間に出発が近づいた感覚・・・・。
準備をしながら、FMを聴いていると、ドイツ・カンマーフィルのベー2とエロイカをやっていた。特にベー2は名演!パーヴォ・ヤルヴィはなかなかいい指揮者だ、と認識しました。オケも性能がいい感じ。荷造り 後は読書。
最近読んだ本。
「バッハへの旅」
「朝永振一郎著作集・滞独日記」
「バロック名曲100選」(礒山雅)
朝永先生の日記は実に味わい深く、自分の心のひだにピタっとくる感じでした。研究を生業にしている人にはオススメです。
ということでちょっと疲れたのでこの辺で。
追悼・ロストロポーヴィッチ
追悼記事ばっかりだ・・・・。
ロストロが死んでしまいました。ロストロといえばバッハとプロコフィエフとショスタコ、というのが自分の評価。どれも余人を持って代え難い名演の数々だと思っています。年も年なので、仕方ないとも思うのですが、あえて不満を言わせてもらうと「なぜ君は指揮をするのか!?」
思うに、その分野で(楽器でも歌でも)世界最高なのに、なんでわざわざ二流の指揮者になりたがるのだろうか?????
ドミンゴ
ロストロ
アシュケナージ(好きではないが、指揮よりはマシ)
特にロストロは死ぬ前の15年くらいを指揮で浪費したとしか思えない。もっと演奏に集中してほしかった。同様の不満は指揮はしないがチャラい通俗曲にながれるパールマンや、「ナ ンタラの仲間たち」なぞ真剣味に欠ける活動に現を抜かすクレーメルにも感じている。超一流の人間がなんで余技に走って二流の活動をするんだ!と叫びたい気持ちです。
それはともかく本当に残念です・・・。生きているチェリストで聴ける人ってだれがいるんだろう・・・・。
出発準備
多方面からご心配いただいた首の調子もようやくもとに戻りつつあります。お見舞いの言葉をいただいた皆様、ありがとうございました。
さて、そんな中、出発準備。それをやりながら申請書の続き。どちらもゴールが見えてきた感じ。明日中に申請書はもう提出してしまおう、という野望がメラメラと・・・。しかも明日は学科のテニス大会なんてものもある・・・。学生と出ます。去年までのペアは学生の卒業につき解消となり、今年はその学生の後輩と組むことになりました。まぁ楽しめればいいです。朝早いってのが難。(早起きはキライ)
ところで、先日NHK-BSを見ていたらボナンザの特集がありました。ボナンザって何かというと、将棋のソフトです。T北大のポスドクの方(?)が作ったソフトで、将棋ソフト大会でぶっちぎりで強いのだとか。ちなみに作者は番組を見るにどうも量子化学の理論計算の研究室なんだと見た。ソフトのほうはアマ6段クラスだそうで、初段が遠かった私など鎧袖一触、という感じなんだろう。
将棋は好きで子供心に「将棋のソフトがあったら毎日できるのになぁ」と思っていたものです。会社に入って昼休みにソフトを入手してやっていたのですが、これがコテ弱(笑い)。相手にならない。「東大将棋」ってのもやってみたけど、結構弱い。このボナンザは惹かれます~。売ってないのか?ちなみに作者は将棋はズブの素人、ってのがまた面白い。どうも次の手に優劣をつけるアルゴリズムが独特で(といってもチェスのソフトの方式を導入したらしい)、これが他の追随を許さない理由だとか。ここに目をつけた作者は優秀だなぁ。ほとんど理解していないゲームに乗り込んでくる勇気たるや良し!人柄もなかなか私は惹かれました。適度なオタクと謙虚さが混じった感じでとても印象がいい(笑い)。
番組は渡辺竜王とボナンザの勝負を特集していましたが、竜王危うし、という感じでしたね。5,6段だとやられるかも。研究と一緒で短期的な優劣に捕らわれたり、最初から守備的にするなどと決めうちを避けたグローバルな思考をしているソフトが強い、というのが面白いですね。人間くさい、というか。