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「無肥料無農薬栽培」と「農業で食べていく」こと

無肥料、無農薬で栽培するのが最終目標。

新規就農して農業で食べていくにはどうすればいいか?

農業で食べていく >農家はスーパーの店員に殺される




農家はスーパーの店員に殺される


トマトの収穫販売でとても忙しくブログなんか書いてられないのですが、どうしても書かなくては気がおさまりません。


ものの発端はこのPOPです。


使いません


私はコンサルを受けており、コンサルの方のアドバイスで売り場を改善しPOPをはったことで今までまったく売れなかったものがやっと売れ始めました。


しかしこのPOPが問題だというのです。


売り場の準備をしているとスーパーの店長がPOPが問題があるというのです。


農薬を使わないという表現がいけないというのです。


無農薬という表示をしてはいけないのは知っています。

なので使っていませんと言っているのです。


また肥料も使っていないのもいけないそうです。

本当に使ってないか聞いてきます。

農家が使ってないって言ってるんだからそのとおりだろ。


話をすすめていると店長が言ったことばに愕然としました。



「こういうPOPを貼るとお客に聞かれちゃうから…」



お客に聞かれる?いいことじゃないか。

お客と接点がもてるし、農家さんの野菜をピーアールするチャンスです。

野菜が売れればお店の売上も上がる。


店長の言い方だと、客に聞かれると面倒だから、余計なことはするな!

と言っているのと同じです。


自分が楽をしたいから農家の売上げを下げる。

私などは売上がまだ少なく、バイトと並行して農業をしています。


その農家に対して売上をさげる行為、それは農家を殺すことと同じ行為です。


※私の予想

【農薬の場合】

お客「無農薬なの?」

店員「農薬を使ってないみたいですね」

お客「?無農薬なの?」

店員「…。無農薬とは言えないんですよねー」


と、こんな会話をしたのでしょう。国の政策も問題があると思います。


【肥料の場合】
お客「肥料がなくて野菜ができるの?」

店員「…さあ。できるんですかね?」


現物があるんだからそれが証拠だろ。


そもそも私のPOP、小学生が見たって理解できます。


POPのとおり、嘘偽りなし。なんでこれが問題になるんだか…?




私はスーパーの店員をしていました。


そのころはもちろんお客様も大事ですがそれ以上に農家さんを大事にしていました。


お客がいても売るものがなければ話になりません。


農家さんは売れるように農家さんなりに色々工夫をしているのです。


珍しい野菜を作ってみたり、食べ方を書いたり、栄養素を書いたり、店員とコミュニケーションをよくとったり、試食をだしたり。


だから私は頑張っている農家さんが大好きです。


農家さんの野菜が売れるように売り場をつくったり、珍しい野菜などは自腹で買って食べて味をお客に説明できるようにしていました。


農家さんともよく話をしてこだわりとか、その人の人柄なども理解するようにしてました。



店長になる人がこんな意識でやってると思うと、とても苛立ちと残念さを感じました。


私は到底理解できないです。



頑張ってる農家を殺さないでください!

食料自給率は嘘

日本の食料自給率は39%と発表されています。


この食料自給率はカロリーベースなのです。


野菜のカロリーって低いですよね。


きゅうり、レタスなどなどほとんど水?です。


金額ベースでは66%です。


さらに日本の農業生産額は約8兆円。で世界で5位。



品目別自給率を計算するともっと如実にわかります。


品目別自給率=国内生産量÷消費量。


例1ジャガイモ。

生産量2,387,000t÷消費量3,148,800t=0.758


自給率75.8%です。


例2トマト。


生産量716,900t÷消費量1,152,000=0.622


自給率62.2%です。



実際のこりの消費量を輸入量と足すとほぼ同じ量になります。


ですが実際はもっと余っている感覚があります。

野菜は余ってる

スーパーなど生鮮野菜を扱うお店に努めたことがある方なら知っていることですが、野菜は毎日大量に捨てられています。


私が勤めていたスーパーの野菜コーナーは毎日70Lのごみ袋で10個近く捨てていました。


棚を埋めるために季節に合わない野菜なども多く発注して結果廃棄されています。



農業はレッドオーシャンどこじゃない


農業を始めるということは


百戦錬磨の先人たち、有り余る売れない野菜、ボランティア農家など悪条件が渦巻く海にボートで漕ぎ出していくようなものです。



このようなことが農業の現状です。


本当の情報がわかって初めて正しい対策ができるのです。



新規で野菜を作って売るということは…

余っているものをさらに作り、いらないものを無理やり売るということです。

農業はボクシングに似てる


ボクシングのチャンピオンになるのには何回勝てば良いでしょうか?


なんと3戦。


世界記録では3戦で世界チャンピオンになった人がいるようです。


日本記録は6戦目だそうです。



何が言いたいかというと1戦1戦がとても大切ということです。


農業も1戦1戦(1作)が大切。


農業は1年で1、2回しか作物を経験できないからです。



ボクシングで3戦3敗したらほぼ引退でしょう。

農業も新規で始めたら3連敗もしたら引退したほうがよいかもしれません。



ボクサーのように1戦のためにやれることを私は全てやっているだろうか?



と思うようになりました。


相手を研究して、鍛えて、反復して、それでも不安で練習練習。


そして勝負にのぞむ。それでも半分は負けてしまう。



なんとも厳しい世界です。


私などは5戦5敗センスのないダメボクサーでしょう。


まだやるの?って言われそうです。




地道なことの繰り返し

ボクシングは試合も練習も地道なことの繰り返しです。


華やかなイメージもありますがそれは一瞬の輝きだと思います。



農業も延々種まき、延々収穫、延々除草、延々…。


同じ作業を延々繰り返します。


辛くて、退屈で、苦しいです。



自分の特徴を活かす

パンチ力がある、フットワークがいい、反射神経がよいなど、自分の強みを活かしてボクサーは勝負をしています。



インファイターでパンチ力が強いボクサーを農家でいうならば1作で大量に収穫する農家でしょう。


嬬恋のキャベツ農家、高原レタス農家など。


1発当たってしまえば即KO、逆にカウンターをもらえば逆にKOされます。


リスクが大きいがリターンも大きいそんなタイプでしょう。


2年に1回当たればいいんだよ。なんて言う農家さんの話をよく聞きます。



ポイントを稼いで勝ったり、カウンターなどの色々な技術で勝つアウトボクサーを農家でいうなら

一般的な複合栽培や少量多品目農家でしょう。


色々な種類の作物を育てる技術が必要になり習得が大変です。

またリターンが小さくなりがちです。フットワークも大事。


小さな利益をコツコツ積んでいくタイプです。


利益より出費が多くなれば判定負けです。



そして最後に


「引退を決めるのは自分」ということも同じです。



今日ジャガイモを全部収穫しました。
最後にとった畝のジャガイモが大失敗です。

種イモ1つに対して1倍~2倍の収穫量しかありませんでした。

ここの畝は最後に植え付けた場所でまず植える時期が遅かったのがよくなかったです。

次にこの畝はほかの畝にくらべ低く、かなり湿っています。

土が固く掘り出すのも大変です。

ジャガイモの葉っぱも少なく、すぐ枯れてしまいました。


逆にいいジャガイモは種イモに対して10倍くらいの収穫量がありました。
4等分にした種イモ1つで1㎏のジャガイモが取れれば成功と言えるでしょう。

そのレベルで虫がつかなくて味もよければ「たんじゅん野菜」?になれそうです。

ほかにいいジャガイモが取れる条件は葉っぱが多く、ずっと枯れない。

簡単に収穫できる。イモが土を押し広げて柔らかくしているため。

土が乾いている。

こういう株は掘らなくても良いジャガイモがついているとわかります。


このことを踏まえて秋植えにもチャレンジします。


ポイントは2つ!

☆畝を乾かす。☆畝に空気が通るようにする。


目標は全株で1㎏以上の収穫です。

秋ジャガの収穫は減るらしいから難しいかな。


掘り起した畑は炭素資材をまいて、8月下旬まで放置です。

植え付け前になったらトラクターを全面にかけます。

ジャガイモを植えたらマルチ代わりに炭素資材を前面にまきます。

野菜は安すぎる

今日クウシンサイを販売しようと収穫して袋詰めをしました。


1時間収穫すると袋詰めは1時間。

販売先の直売所までの移動時間が25分往復で約1時間。


合計3時間。できたクウシンサイは11袋。


一つ120円、手数料が25%。=90円。


90×11=990。


990÷3時間=330円。


自給330円です。これじゃあ売りに行く気力がなくなります。


しかもこれはガソリン代、包装代が含まれず、全部売れた場合です。


正しい野菜の値段

先ほどの計算を自給800円で仮定します。


800円×3時間=2400円


2400÷11袋=218円。


218円×1.25(手数料)=273円。


単純な計算ですが大体このような感じです。


もちろん自給をもっとほしいと思えばもっと高くなります。


作業効率を上げたりするのには限界があります。


農家が自給800円ほしいと思えば販売されている野菜は約2.5倍の値段になるのです。


この計算も全部売れ、ガソリン、包装代金が含まれていません。


仮に半分しか売れないと仮定すればさらに倍の値段を付けておかないとなりません。



野菜がいかに安いかがわかってもらえたでしょうか?


包装しない野菜を作ろう

包装しなければ作業時間はぐっと抑えられます。


包装代もかかりません。購入者も包装などはゴミです。


野菜の包装をしないでも販売できる直売などができてほしいです。

葉物野菜などは包装の手間が半端ないです。


その手間を価格に反映できていないのでとても安いのです。


葉物野菜が安いから葉物を作るのはやめましょう。


根菜類がいいですね。


葉物野菜の値段が安いままなら誰も葉物野菜は作らなくなるんじゃないかな。


葉物野菜に国内関税をかけてくれないかな。