ローリングストーンのMusica100リストについて書いたブログに貼ってた、Novos Baianosの再結成ライブを動画で見直してて、動画を投稿したレーベルMP,Bのアカウントを見たら、最近の動画の中に、Alfredo Del-Penho, João Cavalcanti, Moyseis Marques e Pedro Mirandaという、リオのLapa系の人気サンバ歌手4名が集まったユニットの去年出たアルバムの動画があったので、見てたんでした。

 この4名は皆大好きなので、特に、Pedroはアルバム全部持ってるくらい大ファン。Pedroが、フィジカルで新しい音源が出したら、チェックしてるけど、この4名の新アルバムは未チェックだったし、そう言えば、このアルバムの前に、数年前に、この4名だか誰だかの、Lapaの人気サンバ歌手が集まったユニットあった気がするけど…。それが、今回のこのユニットのも事だったのかしら?。

 いずれにしても、気に入って動画を繰り返し見てて、とても素敵なライブ。前半はMPB的な落ち着いた雰囲気が多いけど、パゴージ・ダ・メザ的なサンバの楽しみに溢れた曲から、古きサンバ風のサンバ、ノルデスチ風にザブンバ入りの曲、ジョイス作のエンシ―のような、ハモるコーラスが美しい曲まで、粒揃いです。有名サンバ奏者の彼らが、本当に楽しそうな良い笑顔で歌ってて、見ていてこっちまで楽しくなる。古めのサンバスタイルが多いけれど、彼らのオリジナル中心で、意外なことに昔の曲は1曲も無い。

 蛇足かもですが、この4人の各メンバーの紹介を。Pedro Mirandaは、テレザ・クリスチーナらとグルーポ・セメンチで活躍し、その後ソロに。当時も、ボーカルとパンデイロ担当。このライブではギターを1曲で弾いてます。前に、別のライブ動画でギターを弾いてるのは、何度か見てましたが。ソロアルバムを3枚出してて、どれも名作で、大好き。年齢は若いんですが、戦前サンバに大変詳しく、毎回アルバムで、そんな曲があったの?!、というあまり知られてない古いサンバを引っ張りだしてきて、すごく素敵に歌ってて、楽しい。歌詞もカリオカらしく、超おかしい歌詞が多くて、彼がよく歌ってたせいで、ジョアン・ジ・バホの相棒の、Alberto Ribeiroを知った。セメンチがそうだったけど、Cristina BuarqueとかSergio Cabralと親しいみたいで、Sergio Cabral(※)が愛するような、古い戦前サンバの世界をPedroも愛してて、とても詳しい。私も、その辺り、大好きなので、ずっとその活動が気になってます。というか、実は、今は大大好きな歌手テレザ・クリスチーナは声が派手さがなく、アノニマスな声の存在感のせいで(今にして思えば、そこが良い)、最初は良さがよく分からなくて、最初はPedroの声のファンだったんですよねー。うふふ。

 João Cavalcantiは、グルーポ・セメンチと同じようにLapa周辺で活躍していた人気サンババンド、Casuarinaのボーカル。あのレニーニの子供で、育ちの良さそうな雰囲気を持ってますが、マランドロな男っぽい美声の持ち主です。Moyseis MarquesもLapa系のサンバ歌手&作曲家。彼もキャリアが長く、マリア・ヒタなどの有名歌手がアルバムで彼の曲をレパートリーとしてます。彼も、ちょっとマランドロな歌や曲スタイルで、私も好き。

 最後になりましたが、彼らは同世代とはいえ、少し年下な、Alfredo Del-Penhoも同じくLapa系のサンバ音楽家。彼だけ、少し後で名前を知ったので、アルバムは彼だけ持ってません。でも、サンバのシーンで頻繁に名前を見るアーティストで、最初に出したアルバムは、インストと歌物の2枚同時リリースで、7弦ギター奏者でもあり、インストアルバムを出す通り、楽器演奏も非常に上手いです。他に、このライブではフルートを吹いてて、マルチ奏者でもあります。そして、この曲の作曲者。面白い歌詞を書く人ですね^^。いずれの4名も、LAPAから出てきた共通点の他に、私の好きなタイプの、古風なサンバを得意とする人なので、そういう点からも、彼ら4名は、皆活動に注目したくなる、アーティストばかり。

 

 と、前置きが長くなりましたが、↓のライブ演奏動画を見てたら、Pedro Mirandaが、マッチ箱caixa de fósforoを叩きながら歌う、古いサンバ的な、ノスタルジックな演奏スタイルの曲があって、じっと見てたら、歌ってる人がニヤニヤ笑ってるし、ノエル・ホーザとかフッチボールとか、何かありそうなフレーズが出て来るので、きっとこれは面白い歌詞のサンバに違いない…と思って、歌詞を探したら、有りました…。これこれ。

 

 

 

 

 

 しかも、タイムラインとかFacebookとか騒動とか(笑)、フレーズがあって、これはオモロイ歌詞だなと思って、訳してみた。古のサンビスタが、もし今のSNS時代に生きてたら…という「もしも」シリーズ。日本のTwitterでも有りますね。もし、戦国時代の武将がツイッターしてたら…、中世のお公家さまがツイッターしてたら…、もし夏目漱石がツイッターしてたら…とかのパロディ・アカウントが。

 

 というか、この歌詞の前提として、ブラジル音楽界の歴史的事実が重要なのです。戦前サンバや戦後すぐのブラジル音楽界などでは、有名作曲家同士の論争や互いに中傷しあう論争とかで、よく炎上して、世間を騒がせてたらしいのです…(笑)。今のSNSの炎上のように。米国のHIP HOPのラッパーが、互いにdisり合ってたそうだけど、それと同じで、ノエル・ホーザはウィルソン・バチスタと論争を巻き起こして、disり合う、アンサーソング合戦をやってたのが有名で(笑)。Palpite Infelizの不思議な歌詞は、そのアンサーソング合戦の曲の内の1つ。互いに多量にアンサーソングが量産されたらしい。

 有名歌手と作曲家の、Herbelt MartinsとDalva de Oliveiraも離婚後の50年代に、アンサーソング合戦をやって、火花を散らしてたそうで、ま、今の炎上と同じで、お騒がせだけど、そうやって世間を騒がせて、自曲のプロモートするのが、目的でもある…。今も昔も変わらないですね。そうやって生まれたのが、Joao Gilbertoも歌った、Segredoという有名曲。私も好きな歌だけど、そのまま歌詞を読んだら、何かオカシイ不思議な内容で、?となる歌詞。

 

Segredoの訳詞。このタイトルにして、こんなフレーズが出てくるのです。

 

魚は、網の奥へと追いこみ、
秘密は、小部屋の中にしまっておくのさ     
小さな海は、荒らさせるな       

 

まあ、大よその大意は分かるけど、一体何のことを言ってるんだろ?、分かりにくいなぁ、となる訳です。

 

 

 

 米国音楽の知識が薄いので、正確な所は分からないけれど、米国のラッパーもアンサーソング合戦をよくやってたし、戦前などのブラジルのサンビスタや歌手と作曲家も、そうやってアンサーソング合戦をやってたので、多分、ブラジルのサンバ作曲家のアンサーソング合戦と同時期の、戦前のアメリカの音楽界や芸能界等で、そういうアンサーソング合戦が行われてたのを、ブラジルの音楽家が、真似したんだろなーと思ってます(戦前戦後のアメリカ音楽界に詳しい方に、ご教授頂きたい…)。

 ブラジル音楽界は、アメリカ音楽界の(慣習などの)真似が、すごく多いのです。モータウン式の、大ヒット曲の曲名とクリソツの曲名を、後発でリリースする便乗商法も、ノエル・ホーザはすごく露骨に繰り返してたし(笑)、昨今のブラジルでもよく見られますよね…。大ヒット曲と一部のタイトルが類似した商法。あれは、多分、米国音楽業界で、モータウン以前から行われてた慣習なのでは?。

 

 

 

 

 SNSのある現代を描いたとはいえ、いつの時代も変わらない人間模様を描いていて、身につまされます。我が身を振り返らないと…。SNSって難しいですよねー。

 &オチで褒められるノエル・ホーザですが、この歌詞の下敷きとも言える、昔のノエル・ホーザとウィルソン・バチスタのアンサーソングバトルといい、粋な歌詞を書く詩人ノエルも、歌を売る為でもあるとは言え、意外とケンカ早かったんだろうか…?と少し思ったり…(爆)。後に大手レコード会社の取締役などを務めた、ジョアン・ジ・バホらのエリートがバンド仲間だったインテリとは言え、夜の世界に生きたボヘミアンだったので。

 

 この歌詞は、ジリアとか多いんで、すごく難しい。SNSでサンビスタ(を気取る人)が、他人に論争をふっかけたり、ややこしい事を書いたりして、面倒を巻き起こしてて、偉そうに懐古的に、昔のリオは良かっただの、ノエル・ホーザは偉大だった、などと言うが、そう批判する本人自体が、一番無粋な人間なのでは?、という風刺の歌詞、かな。口語的ですごく難しいので、スミマセン、ご批評はお手柔らかに…(笑)。これも、ブラジル人に大意を確認したいタイプの歌詞です。

 ある程度、ポルトガル語の知識あっても、こういう歌詞は、今風の言い方とかあるせいか、分からないんではと思う。「けど、彼は善意に満ちている」とか「注文された時だけ作曲する」とかの、「臆病なサンビスタ」の『だけど、優しい心をもってるんだ』という一節や、「居酒屋での会話」の滑稽さと皮肉を彷彿させる言い回しに、ノエルっぽい言葉使い、彼っぽい言い回しを散りばめてるなぁーと思ったり(笑)。そこも楽しんで頂けたら。

 訳に苦労しましたが、訳してみたら、割と意味が分かったので(最初読んだ時は、部分的には分かるものの、全体の歌詞の流れがよく分からなかった)、嬉しいー。日本の関西のお笑いセンスと似たノリがある、滑稽さ、粋な笑いを尊ぶ、リオのサンビスタの、粋な歌詞世界がもっと知られると良いな…と思います。

 revela-se em outros tonsの箇所が、自信がないなぁ~。tomは口調≒論調、的な意味かと思ったけど、前置詞のemのニュアンスが、よく分からない。

 



Alfredo Del-Penho, João Cavalcanti, Moyseis Marques e Pedro Miranda - Desengaiola (Álbum Visual)

 

この曲のクレジット。

Faixa: Boas Intenções
Composição: Alfredo Del-Penho/Moyseis Marques
Alfredo Del-Penho: violão de 7 cordas
João Cavalcanti: tamborim
Moyseis Marques: voz
Pedro Miranda: caixa de fósforo

 

 

Boas Intenções

 

タイムラインにサンバをシェアする    Compartilhar共有する、分かち合う

文字列で論争をしかける             polemizar論争する

生粋のアマチュアのサンビスタ        生まれつきのサンビスタ?

タバコ無しでは決して歩かない

注文された時だけ作曲する                    encomenda注文、注文品

 

彼は自分のFacebookで自由に話してぶちまけて、

沢山の友情を破壊した。だがしかし、

彼は、善意に満ちている

善意に溢れる、若き作曲家

罠にハマって、別の論調で暴き立てる

 

彼は混乱を作り出す

マクンバをフッチボールとミックスし始める  ←Chiclete com banana風で楽しい

コメントで、敵のチームをあざけ笑う             

前は、この街も、もっと素晴らしかったのに、だとさ

ノエル・ホーザこそ偉大だな、だとよ  

なるほど、と俺も同意したさ   

 

 

 

Boas Intenções (part. João Cavalcanti, Moyseis Marques e Pedro Miranda)
Alfredo Del Penho

 

Compartilhando samba na timeline
Polemizando na legenda
Sambista amante da natureza
Nunca anda sem cigarros
Só compõe por encomenda

Desabafando no seu Facebook      Desabafar 自由に話す、ぶちまける
Desfez meia dúzia de amizades, mas   Desfazer 壊す
Ele tem boas intenções             boas intenções=善意
Jovem compositor dos bons         bom善、善い事、善人
Cai na esparrela, revela-se em outros tons  esparrela=罠、計略 (注1)
                    revelar-se=~と分かる、明らかにする       
Ele faz um salseiro        tom=口調、調子、トーン、
Sai misturando macumba com futebol       Esculacha (注2)
Esculacha o time adversário nos seus comentários comentários=注釈、批評
Diz que a cidade era bem mais maravilhosa   adversário=敵の、反対の
E que Noel Rosa é que era o rei
Aí eu concordei

 

 

(注1)  Cair na esparrela=はめられる罠にハマる、

(注2)  Esculachar=esculhambar=激しく非難する、嘲笑する、からかう

 

 

(※)

 Sergio Cabralはサンバ界、ブラジル音楽界で大変影響力のある人で、しかし、彼好みの古いサンバは、以前はそこまでブラジル現地のマニア(ま、古いサンバ愛好家の絶対数はそれなりに前から多いけど…)を除くとメインストリームでは多くはなかったんですが、このSergio Cabralの音楽趣味を直系で影響受けたのが、多分、中村とうようの古いサンバ好き、なんじゃないかな?と予想してます。70年代~80年代のブラジル音楽批評で、カブラルが大活躍してたので。多分、中村とうようの趣味はカブラルの影響大きそう。ただ、中村とうようは、青木啓さんみたいな、クラシカルでスタンダードな米国ジャズやポップスが元々好きだったそうで(アステアのミュージカル映画や、そういう映画で歌われる曲などを褒めたたえる内容の、色川武大さんの戦前ジャズの本も、ミュージックマガジン社から出てて、中村とうようが、解説を書いてる)、その辺りも、私も同じ趣向性なので、そういう戦前アメリカ音楽好きが、ブラジルの古いサンバ好きになるのも、カブラルの影響だけではない事も分かります…。戦前アメリカ音楽と戦前のブラジルの大衆音楽は、地続きな部分が大きいです…。すみません、話がズレた…。

 あと、ずっと後で知ったんだけど、Sergio Cabralは、Cyro MonteiroとGilermando PinheiroのCD化されたライブの企画に携わってて、そういう古いサンバは、昔から好きだったみたいです。一応彼は、ビートルズとかの世代辺りでもあるんだけど(ビートルズより少し上かな?)。かつ、なぜか分からないけど、カブラルはCyroとすごい仲が良くて、Cyroの話が、カブラルのサンバ本に何度も出てくるのです。Cyroがこう言ったとか、Cyro以外のサンビスタのインタビューの最中に、突然、彼がインタビューの会話に参加したりしてて。

 カブラルの叔母か誰かが、Cyroと同時代のラジオ時代の歌手だったそうなので、そのせいもあるのかな?と思ったり。もしかしたら、Cyroと親戚なのか?と疑うくらい仲が良いです。他のブラジル音楽の本には、ほぼCyroの話は出てこないんですよー。戦前などの古いSP盤音源の復刻CDをリリースするレーベルの、Revivendo社の復刻音源も、Cyro Monteiroの単独盤が出たのは、相当後で。日本は、ボンバなどから、なぜだか妙にCyro Monteiroのアルバムが沢山リリースされてて(笑)。私らは、その恩恵を受けて、Cyroのファンになった訳ですが。あと、Cabralは、Almiranteやアリ・バホーゾ、それからPixinguinhaらの伝記を書いてて(読んだ事がないですが、めちゃ読みたいー。同時代の歌手の話なども出て来るそうなので)、やはりその時代の音楽家には、思い入れが深いみたいです。一方、Tom JobimやNara Leaoの伝記も書いてて、ナラ・レオンの伝記は日本版が出版されましたよね。他に、サッカーチーム、フラメンゴに関する本も、日本で翻訳が出版されてます。

 日本では、ボサノヴァの歴史を書いたルイ・カストロと共に、一番親しまれてる音楽ジャーナリストじゃないかと思います(※多分、ルイ・カストロよりも、セルジオ・カブラルの方が、音楽知識が深いと思います…。ルイ・カストロは、雑誌?記者上がりで、文芸寄りの人で、音楽も好きだった人って感じの印象が…。ただ、ルイ・カストロは、とても文章が上手い…。&ポル語のエッセイ持ってるけど、えらい達筆な文芸調の文章で、難しくて、何を書いてるのか、さっぱり分からなくて、殆ど読んでない…(笑))。

 最初にルイ・カストロのポルトガル語の文章を読んだのは、知り合いから貰ったVarigの機内誌の、Tom Jobimについてのエッセイだったんですが(「パジャマを着た神様」に収録済み)、当時、ポル語の語学力がさらに低かったせいもあるけど、読んだ時、チンプンカンプンでした…(爆)。文芸書や専門書をスラスラ読むレベルではないです。ネットの文章や雑誌の軽い記事を読む程度のレベルなので(※それも、ちょっと怪しいけど(笑))。

 ポルトガル語の本で、1冊読み終わったのは、子供向けのリオの街の成り立ちを書いた漫画(絵が超カワイイ)と、子供向けの動物の絵本(友達ににお土産で貰った)だけで。ただ、ネット以前にポル語の文章を読んでたのは、昔、福岡市の国際交流機関等に置いてあった(今は取り扱いないと思います…)、大好きな週刊雑誌Vejaを借りて、あの雑誌はすごく面白いので、気になる記事を辞書を片手に読んだりしてました。おっと、すみません。Sergio Cabralの話から、最後はズレました(笑)。

 

 

 

 ここからは全く関係ない、自分用のメモです。Revivendo社のHP見たら、こちらのCD&ブックレットが。今まで、コード譜付きのCDは、同社では見た事が無かった気が。有名曲中心の、カーニバル初期のブロコが演奏した代表曲を集めた選曲。マルシャが多そうだけど、サンバもあると思う。欲しいなぁ…。

解説にグッときます…。

 

「O carnaval, uma de nossas manifestações populares mais tradicionais sofreu grandes mudanças desde o seu surgimento até os dias de hoje. Um período carnavalesco especial foi o de início até meados do século XX, marcado pelos blocos formados por familiares e amigos que animavam os salões e mesmo as ruas do país, embalados pelo som das marchas carnavalescas.
Este livro consiste em 44 canções carnavalescas do início do século XX transcritas para partitura com melodia cifrada e letra, bem como a compilação de dois CDs contendo as obras originais extraídas de discos em acetato 78rpm, encartando o livro.

Esta é uma homenagem à Leon Barg que realizou um trabalho de inegável relevância para a preservação do patrimônio imaterial do Brasil.
Registrar ao menos parte das canções carnavalescas brasileiras de determinado período, é perpetuar e permitir que gerações futuras conheçam parte da nossa história através de um elemento importante que é a música e que retrata com grande fidelidade o pensamento, os costumes e a própria alma do povo brasileiro.」

 

 

というか、社主のLeon Barg氏は、北東部Recife出身とはBioを読んで知ってたけど、生まれたのは、Rio de Janeiroだったんですね…。気づいてなかった。ユダヤ系ルーマニア人の子供、だそう。えっと、クリチバのレルネル元市長もポーランド系だけど、ユダヤ系だったのを思い出しました。このRevivebendo社も、クリチバのレーベルなのですよ。このレーベル、ブラジルのレーベルにあるまじき几帳面さで、SPレコードの表面に書かれてるNoや各種発行年などの全データを曲ごとに、必ず添えて、Leon氏による曲の解説も、1曲づつついてて、その豆な仕事で、ブラジルの古い音楽ファンだけでなく、私のような海外のブラジル古い音楽ファンを歓喜させてと思います。本当に、素晴らしいレーベル。ネットで気軽に昔の音源にアクセスできるようになった今も、頑張っておられてて、公的機関ではない、私企業ながら、本当にブラジルの遺産のような会社。残念ながら、Leon氏は高齢だったので、だいぶ前に亡くなられましたが、レーベルは続いています。

 特に、ブラジル音楽は、世界中に海外でもファンが大変多く、世界遺産的な文化、存在なので、公的機関が記録を残すことは勿論大事ですが、こうして長い間活動してる企業の存在は、本当に貴重で、深く感謝しています。

Agradeco a SR Leon Barg e Revivendo Musicas de todo o coracao!