マイノリティ・リポート -64ページ目

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「ジダブロ」と「鬼嫁」が発売されてから、アメブロの会員が増えていることに注目している。

 ジダブロの著者、須田さんのブログによると「著者分として数冊しかもらってないんですよ・・・・。自分の本をまとめ買いする著者って、悲しいオーラが出ていそうで恥ずかしい。」とのこと。

 もう20年前の情報で記憶も不確かですが、早川は本の編集者に渡る本が5冊、それは全部書評を書く評論家などに配られるため、著者には1冊も届かなかったそうです。

 その記事を読んだ時はずいぶんケチな会社だと思っていたのだけど、この不況の中では、こういった地道なコスト削減こそ有効なのではないかと考え直しました。

 出版社がなくなれば作家も困るでしょうし、それがベストセラーの出にくいSFやミステリならなおさらのこと。

 まあ、モノは考えようということですね(笑)







ブログで内定ゲット

 また不合格通知がきてしまいました。

 アメブロのブログで内定ゲットという企画を読んでみる。

いくつかのブログを覗いてみるが、

「え、こんな奴でも面接まで行けるの?」

と余計にへこむ。

 俺は筆記を一社受けることができただけで、あとは全部書類選考で落とされている・・・。

何がいけないんでしょう?

 学歴?

 顔写真?

どっちにしても人に誇れるものではないのは確かですが・・・。

 ところで、ブログを休んでいるあいだ、来客者数がそれまで10人だったのが25人くらいに増えました。

 謎です。





ある意味ニュータイプ

 あるとき、ふっと「keep a your beat」という言葉が頭に浮かんだ。



鼓動を保て、とかそういった意味だろう。気に入った文句ではあった。



 しばらくして、オノ・ヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」という本に「listen to heart beat」「keep laughing a week」という文章を発見した。



 似てる。



 二つの文章から言葉を拾えば「keep a your beat」になる。



 そして「月に匂いを送りなさい」という一文も同じ本から見つけた。



(「月の匂い」を参照のこと。バロウズとヨーコ(そして俺)の言葉の類似に注目。)



 彼女の美術作品は雑誌などで親しんではいたが、本を読むまで、オノ・ヨーコが詩を書いていることすら知らなかった。



 俺はこう考えた。

きっとヨーコの作品を見たとき、ヨーコの考え方も頭の中に入ってきたのに違いない。



 いわば考え方を共有した。



だから、同じ言葉を考えたのではないか。



まるで、誰が計算しても1+1=の答えが2になるみたいに。

【こう書いてあるとテレパシーの事みたいですが、同条件で同じ結果を出す、というのは科学検証では重要なプロセスなんだと思うのですが、「別の人間が似たような事を考える」という現象もそれに類するものかもしれない、という事を書いているのですね。 20110609 追記】



 しかし、いまは個性の時代である。



 無理をしてでも他人と違うことを言わなければ、二番煎じの扱いを受けるような時代だ。



「残念」と言えばギター侍のマネ、「わからない」と言えば佐内正史のマネだといわれるような。

【よく覚えてませんが、実生活でこういう指摘があったのかも知れません。 追記】


 どっちにしても、昔からある日本語なんだけどなあ。



人と違うことを言えばいいというものでもないんだけどなあ。



 息苦しい世の中ではある。



 一時期は、見たこともない作品にでも、似てるといわれれば、マネをしていなくとも「影響を受けました」なんて言える器用さもあったのだけど、もうそれどころではない・・・。



 この際に「管を用いて天を窺う」という言葉を、ぜひ皆さんにも知っていただきたい。



 意味的には『ストローの穴から眺めたところで全体の様子は分からないよ。』みたいな感じです。