ある意味ニュータイプ | マイノリティ・リポート

ある意味ニュータイプ

 あるとき、ふっと「keep a your beat」という言葉が頭に浮かんだ。



鼓動を保て、とかそういった意味だろう。気に入った文句ではあった。



 しばらくして、オノ・ヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」という本に「listen to heart beat」「keep laughing a week」という文章を発見した。



 似てる。



 二つの文章から言葉を拾えば「keep a your beat」になる。



 そして「月に匂いを送りなさい」という一文も同じ本から見つけた。



(「月の匂い」を参照のこと。バロウズとヨーコ(そして俺)の言葉の類似に注目。)



 彼女の美術作品は雑誌などで親しんではいたが、本を読むまで、オノ・ヨーコが詩を書いていることすら知らなかった。



 俺はこう考えた。

きっとヨーコの作品を見たとき、ヨーコの考え方も頭の中に入ってきたのに違いない。



 いわば考え方を共有した。



だから、同じ言葉を考えたのではないか。



まるで、誰が計算しても1+1=の答えが2になるみたいに。

【こう書いてあるとテレパシーの事みたいですが、同条件で同じ結果を出す、というのは科学検証では重要なプロセスなんだと思うのですが、「別の人間が似たような事を考える」という現象もそれに類するものかもしれない、という事を書いているのですね。 20110609 追記】



 しかし、いまは個性の時代である。



 無理をしてでも他人と違うことを言わなければ、二番煎じの扱いを受けるような時代だ。



「残念」と言えばギター侍のマネ、「わからない」と言えば佐内正史のマネだといわれるような。

【よく覚えてませんが、実生活でこういう指摘があったのかも知れません。 追記】


 どっちにしても、昔からある日本語なんだけどなあ。



人と違うことを言えばいいというものでもないんだけどなあ。



 息苦しい世の中ではある。



 一時期は、見たこともない作品にでも、似てるといわれれば、マネをしていなくとも「影響を受けました」なんて言える器用さもあったのだけど、もうそれどころではない・・・。



 この際に「管を用いて天を窺う」という言葉を、ぜひ皆さんにも知っていただきたい。



 意味的には『ストローの穴から眺めたところで全体の様子は分からないよ。』みたいな感じです。