⚫︎真っ先に必要なのは、心の土台をつくること
過去記事の再投稿です。
わたしが養護教諭として、学校保健室にいた時の
あるエピソードです
ある新任の小学校の先生が
学級の子どもたちと大縄跳びをしていました
ある3年目の先生が
その様子を見ていて
〈もっと上手く飛べるようになるための
子どもたちへの指導の仕方を、
新任の先生におしえてあげよう!〉
と感じました
だけど、
ふと立ち止まり
新任の先生に教えるのを
やめました
それはなぜか…
〈休み時間に
子どもたちと大縄を
あんなに楽しそうにしている姿を見ていたら
何のために
上手く飛べる方法を教えるのか〉
そう感じたからです
子どもたちにとって
大縄を上手く飛べる方法を
指導してもらうことは大切で、
上手く飛べるようになった時の
達成感はあるでしょう
だけど、
まずは
子どもたちにとって
担任の先生と
周りにいるオトナと
一緒に楽しむということ自体が
大切なのかなぁと
わたしは思います
私はもうかれこれ10年ほど前
まだ娘が小学生低学年の頃かな…
一緒にバトミントンをしていたんですね
「もっとこうしたら
上手く打てるよ!」
と
子どもにとっては
ありがたいだろう
嬉しいだろう
と思って疑わず
伝えたことがあります
結果、
子どもはプイっと怒って
「もうやらない!」と言いました
後から
娘に気持ちを確認すると
「上から目線に感じた」
「楽しくなくなった」
と言っていました
そうなんです
良かれと思い
正しさや最善
自分の価値観からだけで
何かを教えようとすることは
最高に楽しい時間を
奪ってしまう場合があります
子どもは
批判された
と受け取る場合があります
〈教える人〉〈教えられる人〉
の関係よりも
〈一緒に時間を共有する人〉
〈一緒に方法を見つけ出す人〉
であることの大切さを感じた
エピソードです
真っ先に必要なのは
子どもとの時間に楽しみやよろこびを
共有することで、
それは必ず
子どもたちの心の土台となります