イロハ48字を1回遣う詩も6週目になりました。今回は「毬藻」をテーマに。
と言っても名前だけお借りしただけ、というセコイものですけど…
阿寒湖——————
毬藻フェスティバル
トラ嬉しく狭路
ポチを追ひ消ぬよ
見つむ吾の威に召せ
餌食べ閨な行きそ
あかんこ
まりも ふぇすてぃばる
とら うれしくさろ
ぽちをおひけぬよ
みつむ わ のゐにめせ
ゑ たべ ねや なゆきそ
なゆきそ:「な~そ」係り結び。副詞「な」が動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)の上についてその動詞を禁止する意を示す。行かないで。
北海道・阿寒湖のマリモ祭典。
飼い犬のトラがはしゃいで臆病なポチを隅っこに追いつめ見えなくなった。ちゃんとしていないと迷子になるよ。ほら、オヤツあげるよ。勝手に単独行動をとっちゃダメ‼
「ま」「り」「も」はニホンゴには…とここまで書いたら、「あるはずがない…」と文字変換候補に出ました。AIに先回りをされたんでは二の句が告げられない。まあ図星なのですけど……
使用例が少ない文字なのでこういう時は固有名詞に逃げる(「トラ」や「ポチ」のように)ことにしているのですが、幸い辞書に「マリモ」がありましたので遣うことにしました。難題が一挙に片付きました。こういう天啓もあるのですねえ。