黒金魚ストーリー 7 両国 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

観たこともないのですが、うわさに聞く「花火」。物見高い江戸っ子の象徴であるようです。題材として不足はない。さあ、どう料理するか…

 両国      

おもて裏 前しんがり
花火を観る舟とや 
——(え混む)——  
くちに乾せぬ酒揺れ
月夜の——水位……
…わあ、揃た…笑め 


おもてうらまへしんがり
はなびをみるふねとや
……え こむ
くちにほせぬさけゆれ
つきよの…すいゐ
わあ そろた ゑめ

前後左右。隅田川は花火を観る舟でびっしりだ。
(橋も人でいっぱいだ)
見惚れていると、花火を映して盃の酒が揺れる。
今宵は月も影身だな。運河の水位、潮を湛えて…打ち上げに仕掛けが出そろった。凄い光…凄い音… わっ!

9文字律とするために平仮名を随所、使っていますが、これが、いい詩的配色になっているようです。浮かれて興奮した様子が出ている、と思うのですが……