匝文俳諧/しりとり駅伝双六 畔は蛙…去来 | ouroboros-34のブログ

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あ——さ  

袷兄は/藍縫ひ返す/身丈の差             (初夏) 
 あはせせは あをぬひかへす みたけのさ
座退けた身/すべ交ひぬ緒合はせ〈畔は蛙〉      (雑)

季語: 袷(あはせ)・初夏。
兄(せ):女性から見た男の身内。兄・夫・背。 年下、恋人、親しい男性にも使う。
藍(あを):藍染の着物。
すべ:「術」を当てる。手段・方法。
緒合わせ(おあわせ):琴・琵琶など弦楽器を調弦すること。または合奏すること。ここでは《一(ひと)畔(あぜ)は しばし鳴きやむ 蛙かな》(去来)を作曲演奏すること。

袷を出してみたら兄の藍はつんつるてんのちんちろりん。身丈の伸びが止まらないのは頼もしいけれど……
一座を抜けた身分となっては……。座のほうでは、急遽、編成や脚本を変え対処したらしい。出し物は、去来の俳句から《畔は蛙》の琵琶の新作を合奏したとのことだった。

言葉の聯亙(れんこう)から、五-七-五が五-五-七になった。ポップスもおもしろい。⁉…かな?

プロの現代詩人小笠原鳥類先生に目をつけられたのを幸便に「現代詩」に足を踏み外しています。第一作「回析散文詩/源氏物語和歌に隠されたヒ・ミ・ツ」は単発のつもりでしたが、評判がいいので連作にしました。5回つづけることになりそうです。チョコッとお家芸の「回文俳句」もどこか1か所ぐらい、忍ばせようとタクランでいます。正直、寿命の残りが少ないので慌てています。