匝文俳諧/しりとり駅伝双六(既出分)まとめ | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

メビウス連句、既出分のまとめです。匝文のオモテ読みです。「よ」「た」までですので来年は「た」「れ」から残りをはじめます。

「い」「ろ」「は」…「よ」「た」

祝月/宙まどかかな/御覧じろ     (初春)
六阿弥陀/詣ぞよめく/露途罵るは   (仲春)
花の富士/世界をひとつ/汝が琵琶に  (晩春)
忍冬に/花白くして/ドアの野暮    (初夏)
蛍籠/爆ぜ段滝瀬/来し雅致へ     (仲夏)
平和祭/若き血の波/灼くロフト    (晩夏)
とほほの子/いくさ二転で/柵目何方  (雑)
ちんちろの/庭の此は吉/眩みけり   (初秋)
竜胆や/むらさき悲母尼/刳りめぬ   (仲秋)
零餘子飯/五ツ星の舌/有象凝る    (三秋)
ルドラクシャ/財施汲め裸来/綱の嘉を (晩秋)
丘の星/ラビラビメモが/ラビ端が輪  (雑)
忘れ花/この訪ひ詠めや/田は月か   (初冬)
数へ日の/流離九年に/死期来もよ   (仲冬)
夜さりては/北風しまく/鐃旗     (三冬)

正式の連句は、長句(五-七-五)と短句(七-七)を交互に置きますが、ここは変則にすべて長句。
季節の推移は連句の規則に準拠しました。
句頭は、いろは順のしりとり。従って句尾もいろは順。
いろは…のオモテ(読み下し)のあと、ウラ(逆読み)が逆接続されますので、双六の「あがり」は、上記の「い」に戻り「祝月」の逆読み「ろじうらこ/なかかどまうち/きつびばい」になります。

今年は「よ」「た」で、与太りましたので、「た」「れ」からです。
ありがとうございました。
どうぞいいお年をお迎えください。