回文二連俳句/渦連星〈双子座〉ふたご座讃歌 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

定型句2句ワンセットの双子俳句を披露しています。作り置きがあと10組ほどになりました。くどくどと書いてきたことを反省しています。「2」に興味があり、すこしかんがえてみましょう。

○ふたござと ていおくばんぱ ひのしぶき
 なむあみだ のろひや(←逆読み)後半省略します。

双子座と/汀置く万波/灯の飛沫
ナムアミダ/呪ひ八尋の/荼毘浴むな
義父偲び/半白おいて/土左応ふ


八尋(やひろ):非常に長い(広い・深い)こと。八(や)は、数の多いこと。尋(ひろ):長さの単位。一尋五、六尺。
荼毘(だみ):【梵語】だび。火葬。
半白(はんぱく):白髪まじり(の老人)。
土左(どざ):土左衛門の略称。水死体のこと。

 三句を通して全体三句立ての回文です。(三ツ物ではありません、爲念。)

ふたご座と汀を千波万波が映している。舟の灯をちらちらとはじいている。
南無阿弥陀仏。成仏しておくれ。呪いは海の底へ。火葬はしないよ、お望みの水葬だよ。
亡きおとうさんのもとへ、苦労が多かった半白髪頭の土左衛門が波の音もろとも海の藻屑と旅立った瞬間でした。

 普通の回文俳句をオマケに付けておきましょう。

○ふたござや/ぱんぱのばんは/やさごたふ
双子座や/大草原の晩は/優子耐ふ

 大草原(パンパ):アルゼンチンのパンパス。
優子(やさご):しとやかな子。「優男(やさおとこ)」・「優女(やさおんな)」・「やさがた」の類。または、玄孫(やさご)(孫の孫。ひまごの子。やしゃご)。

 一人子の玄孫は夜空を見上げて思うのです。兄弟が欲しいなあ。姉妹が居たらなあ。

  ***

骰子(サイコロ)を振って同じ数になることを揃目(ぞろめ)といいます。
なんでもない数がゾロ目になると、それだけでスペシャルな数になり、キリ番とか幸運数と言われて、ナンバープレートなどオークションでコレクターが逆上する事態になるのはなぜでしょうか。
等価・均衡・シンメトリー・バランス…が好ましいということもあるでしょうが、実用上覚えやすいということだろうと思います。
27,38,49より22,33のほうが、すっと頭に入るのです。なぜ覚えやすいのか? 「繰り返し」だからです。
どんな数でも初見数はやっと覚えます。ふたつの数は2倍の努力を要します。しかしゾロ目数は1倍の努力で用が足りる、のです。

「1」のゾロ目をピンゾロと言ってゾロ目のなかでも特に尊重されます。英でもSnake Eye(蛇の目)といいエンジェルナンバーと神格化しています。
———数学に「回文数」あり。「ミラー番」と言って、1234321とか2358532などのような左右対称な数のことで、特にレピュニット(1を続けた数)1、11、111、1111、… の平方である「すばらしいデムロ数」1、121、12321、1234321、… は回文数です。
話が脱線しましたが、回文二連俳句『双子座』のもとのピンゾロ(Repunit Prime)にはこのような応援団があることをお話したかったのでした。

冬将軍も退散したようですね。ドーケイ、どうけい、御同慶!!
おすこやかに!!