さかしら伊呂波オマケ 元旦枝折戸あければ… | ouroboros-34のブログ

ouroboros-34のブログ

こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

回文俳句二連物を創り始めました。箸休めでお餅疲れをいやします。番外編です。

 しと処そこ天狗と酌んで去年今年      (新年)

———しとどそこ てんぐとくんで こぞことし

しと:小便。しとど:厠。ド(または、「ト」)は場所を表す。複合語に用いられる。寝処(ねど)。隠所(こもりど)臥所(ふしど)。
酌(く)んで:「酌みて」の撥音便。現代文ではない。
去年今年(こぞことし):新年の季語。去年の心理状態のなかの今年。
去年(こぞ):今日の直前の夜、今年の直前の年という両方の意味があり、昨夜と昨年はもともとは同一の語だった。「今夜」をコゾともいう。
つまり、「こぞ」というだけで、一月一日の0時~1時にまだ昨日が残っていて、昨日との区分が分明ならざる雰囲気をいう。「去年今年」のコトシは不要の文言で恐らく口調を整えるために付けたものだろう。

「去年今年」に最もふさわしいのは厠だろう。と天狗はいう。天狗といっぱい飲(ヤ)っている。はばかりの敷居と年の敷居をともにまたぎつつ、去年の小便を今年排出する生理現象のなかで越したのだった。

  元日や餅で押し出す去年糞
1958(昭和33年)1月31日にNHKラジオで放送された三代目桂三木助の『蛇含草』という落語で「元日や餅で突き出す去年グソ」のもとネタは、冒頭の句、秩父山峡の老医・金子伊昔紅(金子兜太の父)の作らしい。季語「去年今年」に最もふさわしい俳句はこれをおいてないのではなかろうか。

キモノの着付け5人、朝六時起きしてバタバタ出て行った家人、無事終了して、臨時モデルの吾輩も正月松の内を無事に過ごした気分です。帰りに府中駅で着付けがグヅグヅに崩れて困っていた女性がいて、ホームのガラス張りの風除ルームで直してあげたのよ、と家人が話したのを聞いて、そりゃ正月早々いいことをした、と、こちらも嬉しくなりました。
5人客で売上25,000円、経費、助手(髪セットと化粧)の女性へ10,000円交通費引いて手取り14,160円。貸衣装の下請けというのはこんなもんでしょう。トルソへの費用は無視!?
トルソのモデルもやってみるとこれがたいへんなんです。胸を圧迫して呼吸困難。腹式呼吸です。事も無げに家人は「健康にいいわよ」という。肺活量の訓練にはならないだろう。海女さんのモデルをするわけじゃないし。

そんなこんなで多難そうな今年の幕は切って落とされました。