回文短歌(後ろから読んでも同文になる短歌)を作っています。
いろは順に有名人をテーマに詠んで、きょうは「ら」です。ムリヤリこじつけました。どうぞ…
[ら] 田漢
辣(らつ)固唾(かたづ) 息をめきみる 蛇(だ)の群(む)れむ
のたる幹目(みきめ)を 奇異蔦(つた)かづら
——— らつかたづ いきをめきみる だのむれむ
のたるみきめを きいつたかづら
———あっと驚いた。息をするたびに喉(のど)がひいと鳴った。蛇が何匹も集まってもつれのたうち回っている。よく見ると、蔦かずらが幾重にもかさなって爬行(はこう)しているのだった。
喊(をめ)く:大声を上げる。わめく。息をめく:荒い息をして声帯が鳴る。
のたる:①はって行く。のたくる。②倒れる。③苦しみもだえる。のたうつ。
田漢(でんかん):中国の劇作家にして詩人。中華人民共和国国歌『義勇軍進行曲』の作詞者。日本に留学した経歴から文化大革命の犠牲者となり、獄中で死去、のちに名誉回復された。
起来!不願做奴隷的人們! 把我們的血肉、築成我們新的長城!中華民族到了最危険的時候、毎個人被迫着発出最後的吼声。
[和訳]
立ち上がれ!
奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らが血肉で築こう新たな長城を!
中華民族に最大の危機がせまる、一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。
夢だったんですね。蛇の夢はよく見ます。
毛沢東の文化大革命の犠牲者になった田漢は中国を亡ぼす蛇などではなかった。繫茂させる蔦だったのです。
民主主義は多数決を基本とする思想ですが、「多数」が賢いという前提があって成り立つ考え方です。しかし現実は逆で、多数はバカです。民主主義が多数決を重んじるなら、それは滅亡への第一歩です。
この分じゃきょうもクソ暑くなりそうですね。