さかしら伊呂波50撰(2)「し」本因坊算砂 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

回文短歌(逆読みしても同じ文になる短歌)を偉人をテーマに、イロハ順に作っています。

イロハ…今日は「て」をもう一回やると宣言しましたが、どうやってもできませんでした。ゴメンナサイ。難しいもんですね。いよいよオレもだめかな。すっかり気落ちしています。
気を取り直して次の「し」にかかることにしました。「し」で始め「し」で終わる趣向です。テーマは碁の神様「算砂」です。毎回、コジツケが多いのですが、なるべく、その人に近づけるように努力しています。

紫欄咲き 棋士慨然し 死するなる    
    筋人生か 時期箕山らし
———しらんさき きしがいぜんし しするなる
    すじじんせいか じききざんらし
———あっと驚く為五郎。うっかりして大石(おおいし)を頓死(とんし)させてしまった。無理スジでわるかった。もうそろそろ引退の時期なのかな。庭の紫蘭の花がまぶしかった。 

紫欄(しらん):初夏、崖の上などに赤紫色の華やかな花をつける。紫蘭の球茎は生薬(しょうやく)で、白及(びゃくきゅう)・白芨(ばくぎゅう)という。いずれも俳句、初夏の季語。
慨然(がいぜん):①なかば憤りなかば憂い嘆くさま。②ふるいだたせるさま。
箕山(きざん):中国・尭(ぎょう)の時、隠士(いんし)の巣父(そうほ)・許由(きょゆう)が隠れたところという。そこから隠遁(いんとん)したいことを、「箕山の志(きざんのこころざし)」という熟語ができた。
日海(にっかい)は本能寺の変の前夜、信長の御前で日蓮宗僧侶の利玄と対局した。ところが、めずらしい囲碁の形(=三コウ)ができ、無勝負となったということです。三コウを不吉の前兆とするのはこの話からです。日海は後の本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ)です。
 日海、8歳で京都寂光寺の門に入りました。また、合わせて囲碁を習います。
 日海は寺の塔頭(たっちゅう)「本因坊(ほんいんぼう)」でくらしていたので、後に本因坊算砂(さんさ)とその名でよばれるようになります。
前回、将棋の坂田三吉でしたので囲碁も「て」でやろうとして失敗しました。私は囲碁が趣味で6級です。



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暖かくなったと思ったら、今日あたり寒いね。ネット碁でも見るか。