回文短歌(逆読みしても同じ文になる短歌)を偉人をテーマに、イロハ順に作っています。
イロハ…今日は「れ」です。テーマは安田徳太郎です。安田徳太郎をご存知の方は、はっきり言って、もう過去の人です。
[れ] 安田徳太郎
レプチャ語の 嬥歌(かがひ)に立ちて 捧ぐ供座
さて チタニピカ かの娘(こ)や乳触(ちふ)れ
———れぷちやごの かがひにたちて ささぐくざ
さてちたにぴか かのこやちふれ
———わが祖先たちは、この日ばかりは、のびやかに歌や踊りを交歓(こうかん)し愛しあったのでした。
レプチャ語:Lepcha。レプチャ人の自称はロン語。インドと中国に挟まれたシッキム(現在はインドの州)で使用されている言語。チベットの一地方語であり、レプチャ文字を用い、この部族だけが縦書き。
日本語の起源はレプチャ語であるとする安田徳太郎の『万葉集の謎』がベストセラーになった。拙者も買った。探したが手元に見当たらない。
嬥歌(かがい):動詞「かがふ」の連用形の名詞化。歌垣(うたがき)。若い男女が集まって歌舞飲食し、この日は男女の自由な交遊が許された。
チタニピカ:(辞書が無いので意味不明)日本語の何に当たるかの方面から現在解明中ですので少々お待ちください。仮訳、「チタ(すこし)ニピカ(ニキビがある)」ご存知の方、ご一報ください。