回文短歌いろは歌留多「を」その12 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

[を] ジャン=ジャック・ルソー

幼子(をさなご)は 小(ちひ)さき大人(おとな)とせじ 見(み)じ
  迫門(せと)など措(お)きさ 泥(ひぢ)箱(はこ)な棹(さを)

———「子どもはちいさなおとな」ではない。「小大人」とかんがえてはならない。そうルソーは言った。世の中の狭き門などは一先ず置いておこう。すくすくと伸びた子どもは竹竿だ。ただし環境という泥箱に収められている。不用意に取り出すと先見のドロまみれになってしまう。

ジャン=ジャック・ルソー:Jean-Jacques Rousseau。フランスの哲学者、政治哲学者、作曲家。教育家。
子どもの自主性を重んじ]、子どもの成長に即して子どもの能力を活用しながら教育をおこなうべきだと主張した。有用な知識は読書ではなく各自の経験から学習させる。幼い子どもは情操面の発達を、児童期には知覚を経験から得させる。「自然人」としての教育を理想とした。ルソーは「私たちは、いわば、二回生まれる。一回目は存在するために、二回目は生きるために。」と語っている。

若いときに皆に引きずられて『エミール』を読んだが今はそのことが不思議だ。
こどもがいない独身時代に何故エミールなのか。ニンゲンは不思議な動物だ。

そういって一高生藤村(ふじむら)操(みさお)は華厳(けごん)の滝に身を投じた。当時、ショックを受けなかった青年は、ひとりもいなかった。