[に] パスカル
人間(にんげん)は 考(かんが)へる葦 パンセのせ
无(ん)は辞(じ)寄(よ)る辺(べ)か 无(ん)が半(はん)見(げん)に
———パスカルは「人間は考える葦」と言った。ことばの岸に生えるのはアシか。ヨシか。文字にすれば「ん」、半信半疑の「ん」だ。
葦(あし/よし):「あし」という名が「悪し」に通じるとして逆の「良し」に言い換えたこれも忌詞(いみことば)のひとつ。忌詞(言い換えことば)は、めでたい席で不吉にに当たることばとか、禁句がたくさんあります。
无(ん):擬声語。にんげんの発音のなかで最も美しい鼻音。内省・沈潜・肯定・応答などの意を示す。この漢字からひらがな「ん」とカタカナ「ン」が作られた。
パンセ:Pensées(思考)。ここはパスカルの遺稿集『瞑想録』。
パスカル(Blaise Pascal):フランスの哲学者、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、発明家、実業家。「人間は考える葦である」など名文句の他、パスカルの三角形、パスカルの原理、パスカルの定理などの発見で知られる。フラン紙幣に肖像が使用されていた。
ソクラテス、「ぜひ結婚しなさい。良い妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」。「クサンティッペは葦」を実践した人の言葉。
次は「ほ」の番。すこし楽しくなってきました。
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接種2回目が間近。痛くないか、心配です。