回文俳句日記7月7日兼題「水鉄砲」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  奪つてつみ鬼子母に欲しき水鉄砲
  ———うばつてつみ きしぼにほしき みづてつぱう /

鬼子母(神):「きしぼ」または「きしも」。安産や育児の神。もと、幼児を喰う悪女だったが仏に自分の末子を隠されて親の心を知り仏教に帰依した。
つむ:【動詞】四段活用 前歯でかじる。

児童誘拐の罪から目覚めた鬼子母神に子供の愛しさがよみがえり、我が子のために水鉄砲を欲しいと思うその心情や哀れなり。

日本ではどこにでもある「竹」が満洲には無く、少年俱楽部に載っていた工作の水鉄砲が作りたくても作れなかった。箒の柄をねだったものだった。
ニホンに戻ってから、竹を削って作ったものはいっぱいある。鳥籠・竹馬・囮・グライダー・竹とんぼ・家具・・・小刀はいつももちあるいていて手放せなかった。

少年時代の後半は竹とともにあった。