回文俳句日記7月4日兼題「翡翠(かわせみ)」・俳句ポスト365 | ouroboros-34のブログ

ouroboros-34のブログ

こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  三日が積み翡翠せばか水鏡
  ———みかがつみ かはせみせばか みづかがみ /

床入りから三日も終わった。さて精いっぱいのカワセミばりの媚態を続けたもんか、水面に映った顔に相談をしている。

せば:過去の助動詞「き」の未然形「せ」に接続助詞「ば」の付いたもの。事実でないことを仮定して言うのに用いる。…たならば。…したとしたら。「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし/古今集」。なお、「せ」をサ変動詞の「す」の未然形「せ」の一用法とする説もある。おもしろい古語ですね。
三日(みか):①三日。②結婚後三日目。③誕生三日目。

いまは回文俳句の投稿(俳句ポスト365への)をやめつくるだけにしています。

  ◆
俳句ポスト365兼題「翡翠」の投稿結果が発表されました。
ウロの投句は次の通り。

●カービング翡翠の嘴重くして
木彫りのカワセミです。くちばしの異常にデカイことに着目。方向違いのようです。

●かはせみの一個入水し果つる恋
個人的に「心中」なる文言(もんごん)が大好きなんです。90歳になっていまだにコレですもんね。

●翡翠や咥えた魚の恍惚と
●翡翠や咥へし魚の恍惚と    「人」位選
ふたつ出して選ばれたのは文語のほう。ウロもこちらのほうがスキ。「咥えた」→「嘴の(ハシノ)に直したらどうですかね。

●翡翠は舌打ちす銀鱗の残像に
獲りそこなうことだってあるんですよね。
ちょっと気取りすぎ。ワカッテます。漢詩じゃないんですよね、ここは。

●魚を弄る翡翠のサドつづきをり
これこれ、この句です。カワセミは美しい鳥なのに見ていると震えがくるほどに物凄く残酷なのです。獲った小魚を肢もとの枝に何回も何回も叩きつけるのです。ネットの動画を見てください。それはもうヒドイもんです。このことを句にしたものを見たことがありませんが変ですねえ。
意地の悪い美女。大嫌いです。意地が悪くなければ?ですか?
それはまあソノ・・・アナタも意地が悪い。