回文俳句日記6月28日兼題「木耳(きくらげ)」 木耳や空襲愁苦焼けらく記 ———きくらげや くうしふしうく やけらくき木耳(きくらげ):広葉樹の生木や朽ち木に、生える茸。形が耳に似ているので木耳といい、食感によってクラゲに模された。梅雨時分に見られる。季、仲夏。焼けらく:経験(詠嘆的に思い浮かべる)の助動詞ケリのク語法。焼けたこと。ク語法は滅びましたがすこし残っていて、「曰く」「語らく」「恋ふらく」「老いらく」などが現在まだあります。キクラゲの季節になった。「大空襲デ焼ケタルノ記」を手にしている。悲惨だった。