回文俳句日記6月28日兼題「木耳(きくらげ)」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

   木耳や空襲愁苦焼けらく記
   ———きくらげや くうしふしうく やけらくき
木耳(きくらげ):広葉樹の生木や朽ち木に、生える茸。形が耳に似ているので木耳といい、食感によってクラゲに模された。梅雨時分に見られる。季、仲夏。
焼けらく:経験(詠嘆的に思い浮かべる)の助動詞ケリのク語法。焼けたこと。
ク語法は滅びましたがすこし残っていて、「曰く」「語らく」「恋ふらく」「老いらく」などが現在まだあります。

キクラゲの季節になった。「大空襲デ焼ケタルノ記」を手にしている。悲惨だった。