藻刈舟静まり貧しねぶりかも
———もかりふね しづまりまづし ねぶりかも /
藻刈:夏は沼や川べりに藻が繁茂する。その藻畳のなかに舟を入れて長柄の鎌で刈り取ることをいう。
ねぶり:①居眠りをする。②眠る。に同じ。古語では、眠ることを、「眠(い)ぬ」といっていた。イが睡眠で、ヌは横になる意であったが、次第に、イとネが混合されて使われるようになっている。「眠る」は、居眠り(ちゃんと横にならないで仮眠する)が第一義である。
藻を刈っていた舟が静かになった。その貧しい静けさは小舟が居眠りをしているように見えた。
「眠り」はネムリではなくネブリと昔は言ったんだそうですね。だから合歓木はネブノキ。
年寄りはなんだか一日中うつらうつらしています。「ねぶ」を辞書では①年を取っている。ふける。ねびる。②年齢より大人びる。「ねびる」はどうでしょうか。辞書では①年取って見える。老人のようになる。だそうです。どちらも現代語。「ひね(老成)」といっしょになって、「ひねこびる」といいます。
芭蕉「老」の本を見ていたせい(ひとのせいにする)かとにかくネ
ム
イ。
ちょっとシツレイします~ゥ。