回文俳句日記4月19日兼題「花」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  花を念抜きざま裂きぬ胸を縄
  ———はなをねん ぬきざまさきぬ むねをなは /

念:①思い。心。②いちずに打ち込むこと。執心。③宿願④きわめて短い時間。一刹那。
縄:鎖鎌(くさりがま)。

散華!と心に叫ぶや否や鎌を仇の胸にぶちこんだのであった。一巻の終わり。
きょうは講談のひとコマでした。

俳諧の世界では、単に「花」といえば「桜」のことで、賛美する気持ちがこもっている語彙と見做されます。
しかし「桜(さくら)」といえば通常名詞で木の種類のことになり日本人独特の桜花を賞美する気持ちを反映していないとみなしています。
「花」を正花(しょうか)といい、「桜(さくら)」を非正花(ひしょうか)といって、品格を差別化して取り扱われます。非正花の仲間には浪の花、火花、花野などがあり、正花には余花、花御堂、餅花などがあります。もちろん、梅の花やチューリップや諸々の花は非正花です。
俳諧はこまごまとしたルールを作って楽しんでいるママゴトのような仮想世界です。

つまらない話をしました。