回文俳句日記4月2,3日合併号兼題「はだれ雪」「目借時」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

◆4月2日 
 はだれ雪共寝の根元木揺れ手は
  ———はだれゆき ともねのねもと きゆれたは /

斑雪(はだれゆき):まだらに降り残った雪。はかなさがある、「春の雪」の部分クローズアップ。春の季語。
手(た):「て」の古形。
共寝(ともね):同衾すること。
若い二人は春まで待ちきれないのですね。
◆◆ 
「斑雪」で回文短歌にも挑戦してみました 。
  ● 斑雪 楠の根元に 残したし
     この土共寝の すぐ消ゆレダは
———はだれゆき くすのねもとに のこしたし このにともねの すぐきゆれだは 

クスの根元に白鳥のかたちで残っているまだら雪。このままそっと残してあげたい。でもあなたは白鳥のように後も見ず飛び立ってしまうのね。一夜共寝をした土(に)は、しみじみ思うのでした。
 レダが白鳥と恋をしたハナシ有名ですよね。それに取材したもの。。

◆4月3日 目借時つんまり先んづ木取のめ
———めかりどき つんまりまんづ きどりがめ

目借時:春の眠たさは格別だが、蛙に目を借りられるから、という漫画的ユーモラスな説明が面白がられてきた季語。いわれが素っ頓狂だから、それに即した句でなければならぬ。傍題の、「花時」「苗代時」「木の芽時」とは一線を画した用法でなければならぬと思う。出自は和歌の「和布刈り(めかり)」ではなかろうか。
規矩の確かさがイノチの大工あたりの曲尺の目採りに、まず、春が来るのではないだろうか、という句である。

昨日パソコン不調でインターネットができなかったので、きょうは合併号です。今朝はこのとうり動きました。原因理由はいまだにわかりません。どうなっているんでしょうね。