持も平分け肖り籬下や明け蕨餅
———ぢもひらわけ あやかりりかや あけわらびもち /
持(ぢ):勝負事で双方に勝ち負けがないこと。
平分(ひらわけ):平等。等分。
籬下(りか):垣根のそば。
明け(あけ):朝方。
「おあいこですな」賭けたわらび餅を等分して食べているふたりであった。当直明けの甘いものは又格別だ。守衛詰め所はしらしらと朝が領し始めている。
今朝は雪でした。ななめに降ってました。雪空はご機嫌ななめ、なのでしょうね。「雪は天からの手紙」だそうですから…むかし、中谷宇吉郎さんが言った言葉。