摘みに摘むげんげやげんげ六つに満つ
———つみにつむ げんげやげんげ むつにみつ /
げんげ:蓮華草。田圃に緑肥として全面に咲いていた。いくら摘み取っても叱られない、寝転ぶにもってこいの花のじゅうたんとして心の風景に最も親しいのがこのレンゲソウではなかろうか。
六つ(むつ):一日の明暗が交替する最も濃密な時間帯。明け六つ(午前六時ごろ)。暮れ六つ(午後六時ごろ)。
紫雲英はうつくしい。うつくしいだけではなく、うつくしさと友達になり一緒に遊んでくれる庶民の花である。いっぱい遊んで夕方にはどの子もすっかり満足して帰ってゆく。
hukinokenさんがくださったコメントのお返事に、
「昨日の晩御飯は牡丹餅三個とお吸い物だけでした。箸置きが桜の花びらのデザインに変わりました。食卓の花見です。」とぼやいたら、ボタ餅のことが記されていました。
そういえば、「ぼたもち」と「おはぎ」はどう違うのだろうという思いが沸き起こりネットで調べました。半殺しか本殺しか。大きさや形の違いか。いろいろあるけれど、結局は全く同じもののようです。
春にたべるのが「牡丹餅」、秋にたべるのが「お萩」となりそれぞれ季節の名前を風流に付けたものということのようです。
ところで、夏の名前と冬の名前もあるのだそうで、これにはビックリ。
夏は「夜船」、冬は「北窓」。
コトバの由来は、「つきしらず」。餅とちがい「搗かない」ので、夏は舟がいつ着いたのかわからないので「着き知らず」、冬は北窓では月が見えないので「月知らず」なのだそうです。
春の「ぼたもち」
夏の「夜船」
秋の「おはぎ」
冬の「北窓」
昔の人のしゃれっ気には降参です。
hukinokenさん、面白い話をありがとうございました。