回文俳句日記2月2,3日合併号兼題「雪」「追儺」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

  降る雪や龍吟九里夜気緩ぶ
  ———ふるゆきや りうぎんきうり やきゆるぶ /

あるかないかに雪が舞っている。雷が四方にとどろくと、それまでの緊張がとけたように、夜のしじまを満たしていた冬がゆるみはじめた。
 
龍吟:龍の鳴き声。横笛。
緩(ゆる)ぶ:【動詞】四段。締めたものが解けかかる。ゆるみができる。

大変な事をヤラかした。
毎日作るはずの回文俳句ですが、上記の句、できただけで安心し、ブログに載せなかったのです。で、きょうの句は、

  昨日今日追儺の無い図武侠仰き
  ———きのふけふ ついなのないづ ぶけふのき

追儺(ついな):年男が豆を撒いて鬼を払う行事。大晦日の行事だったものが節分の予祝と習合した。鬼やらひ。鬼打ち豆。年の豆。など傍題も多い。
無い図(ないづ):「見ぬ図」に同じ。古語。新趣向。新工夫。奇想天外。
武侠(ぶけふ):尚武と侠気。
仰(の)く:のけぞる。 

近頃は、追儺といってもほんの名ばかりで、男らしさがのけぞって嘆きたくなる、とんでもない抜け殻ってざまだ。

〈〈〈 ゴメンナサイ。〉〉〉