回文俳句日記1月1日兼題「初神輿」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

   元日や餅で押し出す去年糞

1958(昭和33年)1月31日にNHKラジオで放送された三代目桂三木助の『蛇含草』という落語で「元日や餅で突き出す去年グソ」のもとネタは、冒頭の句、秩父山峡の老医・金子伊昔紅(金子兜太の父)の作らしい。季語「去年今年」に最もふさわしい俳句はこれをおいてないのではなかろうか。

  蕎麦切の餅を後詰の去年今年    ウロ

同じ趣旨の句をわたしは、こう、詠んでみました。
尤も「去年今年」は旧暦のはなしですから、回文俳句は5日ごろ作る予定です。

おめでとうございます
  ●初神輿とんちきちんと仕込みつは
  ———はつみこしとんちきちんとしこみつは

 仕込み桶の中身は酒か麹か松前か…

後詰(ごづめ):先軍の予備としてそのあとに控えている軍勢。
頓痴気珍(とんちきちん):「とん」は、「とんま」、「ちき」は、「いんちき」、「ちん」は「漢(おとこ)」に同じ。まぬけ。のろま。とんま。あわてもの。頓稚気野郎。祭りの鉦・太鼓のおと。

あなたさまの新しい年の境遇が素晴らしいものでありますように!!