日々は祈りと無心。讒言あり魔意成調と/蝕みはじむ/童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日
大雪
———ひびはいのりとやんおのいざんげむありまいせいてうとむしばみはじむどうていせいまりあむげんざいのおんやどりのいはひび /
童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日(どうていせいまりあむげんざいのおんやどりのいわいび):聖母懐胎の日。12月8日。最も長い季語だそうです。季、仲冬。『絶滅寸前季語辞典』(夏井いつき著)より。
已む己の意(やむおのい):考えることを断ち、無心になること。無心。
日々の怠らぬ祷りと心頭滅却の座禅、心は浄化されてゆくが、悪魔に唆されると、その端から潰え蝕まれてゆく。懺悔の一日、聖胎日です。
最も長い季語ということで、上五と下五が長大になりました。定型は中七だけです。この季語がそのまま回文俳句に収まったのは奇跡です。わかりやすいように便宜的に記号を入れました。
「一(ひともじ)」は、最も短く最も字画の少ない季語(冬)です。
一の北へ枯れ臥す古葉哉 蕪村
きょうは「大雪」。はやく寝ましょう。