回文俳句日記8月7日兼題「七夕」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

旧暦七月七日 七夕
立秋八月七日~八日

  茶の楉七夕は涙枝斜すの野致
  ———ちやのすはえたなばたはなだえはすのやち

楉(すわえ):すんなりとまっすぐな枝。
野致(やち):鄙びた味わい。野趣。
七夕は悲しい物語だ。茶席の床には、折角の細くまっすぐな若枝を斜めに撓めて活けてある。確かに野趣には富んでいるが……

「七夕」の傍題でもう1句。

  ●ひよこ潮屑波懐く星今宵
  ———ひよこしほくづなみなつくほしこよひ

星今宵(ほしこよい):七夕の傍題。
回文俳句では、「星(ほし)」は「潮(しほ)」と必ずセットででてくるので、便利なようで陳腐になりがちで、煩わしいことがあります。