回文俳句日記7月31日「田螺(たにし)」 | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。



  田螺殿旅立つ旅だ野と詩にだ
  ———たにしどのたびだつたびだのとしにだ

田螺(たにし)殿:こどものときに聞いた俗謡による。俗謡は次のようなものだった。「田螺」は、晩春の季語。

♪ 田螺殿ぉ 田螺殿 愛宕詣りにおじゃらぬか
  嫌ですよぉ 嫌ですよ 去年の夏の夕暮れに
  とぜう殿に誘はれて ちょろちょろ小川を渡る時
  トンビや鴉やフクロメが あっちゃこっちゃ突つきこちゃ突つき
  その傷がぁその傷が 季節巡りて冬くれば
  ズンキラズンキラ ズンキラズンキラ痛み出す
  何か妙薬ござらぬか
  妙薬いろいろござれども まず第一の妙薬は
  夏降る雪の黒焼きと 山の上なる蛤と海の底なる松茸を
  水であぶって火で練って  あわせ一度に用うれば
  効能たちまち現れる 効能たちまち現れる ♪ 

旧制岐阜藥専の藥専音頭だったらしい。題して「田螺殿」。
山城・丹波国境の愛宕山(標高924m)山頂に鎮座する。4月24日は、鎮火祭。ここの千日詣りは7月31夜から8月1日未明まで。「田螺」の季語は晩春ですが今日とりあげた理由です。
泥鰌が愛宕参りにタニシを誘っています。タビに出ようよ。いや、「足袋」じゃないよ。旅立つのタビだよ。足袋ならタニシでなくタムシを誘うよ。チャンチャン…

夏も今日で終わり。明日から秋です。と言われてもピンときませんね。この3日ばかりは暑かったが、もう、夏は済んだよといわれてもね。

みなさん いい俳句をがんばってください。