冬の季語「薬喰」のはなし | ouroboros-34のブログ

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こころに映りゆく由無しごとを其処は可となく書き付けて
ごうなっだのでありますぐるらめ。

「薬喰」という季語があります。
薬は飲むもので喰うものではないだろう、と思いますが、実感はあります。
ウロは日に16個の錠剤4敵の眼ぐすり2種類の塗り薬と用いているので、薬に生かされている感じで、まさにメシがわりといっても過言ではないでしょう。三食抜いても薬は抜けません。

ヤク漬けのウロですが、「薬喰」とは俳句の雅語としては実もふたもないなと鼻白んでいましたが、中国語では、薬は食べるもので服用するものではないのです。
「喝茶」と同じに「喝薬」ではなくて、「吃飯」とおなじ「吃薬」なんです。

獣肉は穢れたものと考えられていて、しかし美味なので「薬」と詐称して食べたのだそうです。鹿の肉は「ロク」という隠語を使い、また、「紅葉鍋」とも言った。

   薬喰紅葉にしてはいい匂い    ウロ

ただこれだけのハナシ。つまらなくてすみません。

師走にて行く水見悔ゆ手にす箸 ウロ
   しはすにてゆくみづみくゆてにすはし

年末には歳末大売り出しの広告、あっという間に過ぎた一年。
悔いることばかりだ。
メシを喰いながら思い涙を流すことであるよ。

ごきげんよう。