びっかびかのいちねんせい
もうすぐ二年生になる。ひ孫の話ではない。
2015・01・04――わがマイブログ誕生の日である。
文章を書く習慣がついた。詩も作った。俳句をひねり俳論も考えた。作曲して詩をのせた。映画を作った。
いろいろなことをするきっかけになった。
ムカシのことを思い出し、忘れかけていたブラジル生まれのウロボロスが顔をだした。
「満洲育ちのわたしたち」が動きはじめた。
ブログの恩寵がありがたく思えるのとうらはらに、その限界も感じるようになった。
言ってみればアノニミティの無生産性ということである。
自らを筆頭にブロガー諸兄姉の、文語でいえば「自己撞着」口語でいえば「自家中毒」性である、「自己満足」性である。
ひごろ軽侮していた「お山の大将」がここでは臆面もなくマスクを出す
「ごっこ」が横行し幼児性が跋扈する。すべてアノニミティから派生したものだろう。
ランドセルが雨に打たれて重くなった。おんぶおばけが肩に喰い込んできた。
けしゴム 六題
サンタ笑む鬼歯の凄さ奥にして
蟻小町菓子の舳先にたぢろがず
碁笥鳴らし急かす大工の午後手前
傾きて野の花すこし摘みのこす
のどけしやゴム消しとんで過ぐ二寸
盂蘭干支のならひ齝む師走かな
ことしも終わりのころ、もっとも納得できないことが起こりました。
京都清水さんの「今年の漢字」で〈安〉が選ばれたことです。
歴代なるほど、とワカル選出でしたが、今年がどうして「安」などでしょう。
今年ほど不安への傾斜が激しくなった年は無かったと思えるのに……。
薬剤師がXマスの日、流感にかかってさかんに咳き込んでいました。
調剤薬はもらっても風邪はもらわないようにしましょう。
どうぞ みなさまの くる年が良き日びでありますように―――
ウロボロス34 拝