この「博士の愛した数式」は、第55回読売文学賞と第1回本屋大賞を受賞した小川洋子原作の同名小説を映画化した作品です。
私は映画よりも原作小説を先に読んだ後、ぜひ映画版を観てみたいと思い、映画を鑑賞した口である。そう思うくらい小説を読んた後、せつなく温かい気持ちになれたのだ。
そして機会があれば、ぜひ小説もみなさんにも読んで欲しいと思っている。
・映画「博士の愛した数式」を観た感想
個人的採点 ★★★★☆(4点/5点満点中)
この「博士の愛した数式」は、交通事故のせいで80分しか記憶が持たない元数学博士と、彼の家に家政婦として派遣された女性とその息子(ルート)の交流を描いた作品である。
原作では現在進行系の「私(家政婦)」視点で描かれていたのだが、映画の冒頭はその「私」の息子、大人になった「ルート(√)」が先生となり、授業の中で博士との過去を回想するシーンから始まる。ただだからといって、原作とは大きく違う内容なのかといえば決してそうではなく、かなり原作を忠実に再現している作品でした。
そして小説同様、観終わった後に何とも言えない切ない気持ちと優しい気持ちになれた作品でした。
記憶障害のせいで毎回同じ質問する博士とそれに対して毎回笑顔で答える「私」の交流を見ていて、もしも自分が毎日同じ質問をされたらそんな風に答えられるのだろうか、そしてどんなに親しくなれても、次の日にはまた一から関係をやり直さないといけないなんて、たまらなくせつないなと。
映画「博士の愛した数式」予告編
さて、「博士の愛した数式」をご覧になったみなさんはどういう感想を持ったでしょうか?
ぜひコメントしてもらえたら嬉しいです。