映画「13階段」は、第47回江戸川乱歩賞を受賞した高野和明原作の同名のミステリー小説を映画化(2003年)した作品です。
実は私は、映画よりも先に原作小説を読んでいる。
原作と映画の内容が違っているのはよくある事だが、今作品は原作小説が素晴らしい事もあり、世間の評価は厳しいものになっている。私は原作小説が非常に面白いだけに、映像化はかなりハードルが高かったのではないかと思っている。
ちなみに原作者の高野和明氏も、映画版「13階段」をあまり評価していなかったようである。
まず私が皆さんに伝えたいのは、読書好きの方で「13階段」をまだ未読という方がいたら、ぜひ原作小説を読んで欲しいという事だ。とにかくデビュー作とは思えないほど、面白い小説に仕上がっているのだ。物語終盤の急展開も素晴らしく、賞を取ったのも納得の作品である。
・映画「13階段」を観た感想
個人的採点 ★★★☆☆(3点/5点満点中)
ジャンルはミステリーです。とある死刑囚の冤罪を晴らすという高額報酬の依頼を受けた刑務官を退職した男と、その刑務官がパートナーとして雇った仮出所中の青年をベースにしてストーリーが進んでいきます。一体真犯人は誰なのか?終盤のドンデン返しともいえる展開も、きっとみなさんを驚かせると思います。
私の場合はすでに原作小説を読んでいるので、原作小説と映像、2つの照らし合わせをしながらの鑑賞となった。
観ていて思ったのは、原作小説は息つく暇もなくスリリングな展開で進んでいくのに対して、映画の方は非常に静かに、そしてゆっくり淡々と進んでいくという事だ。
あと気になった点は、この作品は原作を改変した場面もかなり多かったのだが、結果的にそれが良い方向には転んでくれなかったのかなと。
この作品を観て、原作者や世間の評価が非常に厳しかった理由も納得出来ました。ただ個人的にミステリーは好きなジャンルなので少々甘めの採点となりました。
さて、すでにこの作品を観られたという方はどのような感想を持ちましたか?
小説を読んだという方もよろしかったら感想を聞かせていただけたら幸いです。