読書：夏への扉[新訳版] ★★★

夏への扉[新訳版] 小尾芙佐 早川書房 2009-08-07 売り上げランキング : 5572 Amazonで詳しく見る by G-Tools

このブログではめずらしくSFです。しかも古典中の古典。読書特集の雑誌でみつけたときに、この本の大ファンの友人が娘さんの名前をこの本からとったというのを思い出して、どんな内容なのかと読んでみました。ロボットを発明することを生業としている技術者が1970年から2000年にコールドスリープでタイムスリップするという話です。共同経営者の友人と同じく共同経営者の恋人に裏切られた主人公が30年後の2000年で人生をやり直そうとします（実際はもっと複雑な理由ですが、ネタバレなのでここまで）。未来の世界でどのような経験をするのか、そしてラストは？

普段SFを読まない者の印象としては、思っていたよりはSFっぽくない感じがしました。小難しい理論とかは最小限で、どちらかというと主人公の心理描写や小道具の使い方（主人公のペットの猫がいい味をだしています）、ストーリー展開が実によくできていて、やはり長く指示される小説ならではの魅力に満ちた作品でした。オススメです。

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<はみだしblog>
左手にiPhone、右手にプリントアウトした地図をもちキョロキョロしているサラリーマンをみかけた。「もう一歩前へ」と切に思いました。

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