「なぜ日本は若者に冷酷なのか」 | おうちカフェ此処coco

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2011年3月に、32年の教員生活を終え早期退職。
10月にオープンして、5年10か月。今年の8月10日に閉店!
専業主婦になりました。

図書館にぶらりと入って、目にとまり、
すぐ手に取った本の題名は、
「なぜ日本は若者に冷酷なのか」
何と
インパクトのある題

この本、2013年発行。
著者は、「パラサイトシングル」や、「格差社会」
という言葉を世の中に浸透させたことで有名な山田昌弘氏。
読み進めるにつれ、「ああ、そうなのか。」
と、私の中で年々深まりつつあった疑問、
「日本の政治は、あまりにも若者たちに冷たいのでは

に答えてくれる内容で、一気に読んでしまった。

まず、なぜ日本の政治が若者に冷たくなったのか

の、理由について。
私や主人が大学を卒業し、就職した1970年後半。
日本は右肩上がりで経済が良くなった時代でした。
その頃、
男子は学校を出たら就職ができ、(モチロン正規雇用)
会社に入れば、終身雇用が保障され、
給料は順調に上がった。
嫁をもらい、ローンを組んで家を持てた。
ということは、女子もそういう男子を見つけ、
専業主婦になれた。そんな時代だった。
(私は教師になり、共稼ぎと言う選択をしたけど)

逆にその頃の親たちは、農業や(うちの父は林業)
自営業に従事する人が多く、都会に出た息子は親に仕送りをしているという例もいっぱいあった。
とにかく、親より、子どもの世代の方が強者だった。
なので、その頃の政治の方向は、
「親世代が子どもたちのお荷物にならないように

という趣旨で、年金など手厚い保護をした。
そして何十年も経ったが、今でも、
政治はずっと親世代(おじいちゃん、おばあちゃん世代)に
手厚くしている。
そして逆に若者たちは放っとかれている。
今や若者は社会で明らかに弱者であるというのに・・・・・・・。

今の若者たちの現状。
大学を出ても、正規社員になれず、
結婚や家を持つこともままならない若者がいっぱいいる。
たとえ正規社員になれて、結婚できても、
会社の命令で日本各地へ転勤をすると、
奥さんは実家からも遠く離れて子育てをせねばならず、
子どもが小さいうちは、外で働くこともできない。
今や、子育て中の若い世代の家計は殆んどが火の車だという。だから、ほとんど主婦はダンナの稼ぎでは足りない(子どもの教育費を)パートなどで補うようになっている。

しかし、
もっと悲惨なことが若者たちの将来に待ち受けているという。
それは、現代版「パラサイトシングル」たち・・・・・・・・・。
「パラサイトシングル」という言葉を山田氏が使うようになった頃は、安定した収入があるのにもかかわらず、優雅な暮らしをしたいがために実家に住み、結婚もしないという若者を指したようです。
が、今はそんな優雅なパラサイトシングルではないという。
現代版「パラサイトシングル」とは、
実家に住み、家賃や、食事の面倒を親に見てもらって、
やっと生活できるという若者たちの増加です。

そして、このことが恐ろしいのは、未来

このパラサイトたちは、親が死んだらその生活の糧をどうやって得るのか
2.30年後にやってくる、このような若者たちの大量の発生が日本経済に与える影響は計り知れないと

そこで、山田氏は言います。
日本の伝統的な考え方、
「女は結婚したら専業主婦になる。」という考えをやめ、
欧米並みに働く女性が増えることが大切だと。
男子一人の稼ぎでは苦しい生活も、共稼ぎなら何とか乗り越えられる。
「女性が働けば、内需が拡大し、景気が良くなる。」
つまり、日本経済浮上の為にも共稼ぎが有効だとも・・・・・。
私が働いている頃は、
「子どもが3歳になるまでは母親は家にいるべし!」
という考えが王道で、フルタイムで働く身には、
ちょっと辛いこともあった。
でも、今や大手を振って共稼ぎができる時代が来た?

先日、北海道で歩いていたお父さんと二人の幼い子を車で突然ひいた、40歳代の男の人がいました。
「こいつ、なんてことするんや
」と思ったが、
「うらやましかった・・・・・・・・。」
という逮捕後、彼が語った言葉に、
この本が指している問題も隠れているような気がした。
この人の中に、「人並みに結婚して、子どもも持ちたい。」
という気持ちがあったとしたら・・・・・・・・・・・・。
しかし、
「男たるもの、稼いで妻子を養うべき

という考えに縛られていたとしたら・・・・・・・・・・・・・。
ひょっとして、出来ない自分に嫌気がさし、社会に対する怒りがとんでもない行動を生んだとしたら。
今の日本社会の犠牲者と考えられられるのかもしれない。
とにかく、政治は、
一刻も早く、若者たちに手厚い保護を

子育て中の若者たちには、給与制限のない手当てを

と、山田氏は書いている。
全く同感