やっと☆込められた1冊。 | 桜野園 お茶で一福、心ふぅわり

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水俣で、無農薬や自然栽培の緑茶、紅茶、ほうじ茶を家族でつくっています。
そんなお茶づくりと、日々の徒然。
ちゃみさんのあげまん道から学び実践から生まれる気づきも満載でお届けします。

 

【やっと☆】

母からもらっていた、1冊の本。

もう、18年以上も開いていなかった。

開けなかった。



この本は、晩年の母が、熱心にワープロを使って打ち込んでいた自分史の序章。

幼いころから、学生の頃までをまとめたもので。

私は見るのが怖かった。

 



母への感情が複雑すぎて、どんな気持ちがあふれてくるのか怖くて。

 



ここ2年ほどは特に、自分の心の下地をつくっているもの、

感じ方や、考え方が

やっぱり、幼いころの記憶や育った環境に由来することが

つくづくとわかって

トラウマもありながらも向き合って

私はやっと、「人としての母」を知りたくなった。

 



読んでみたいなと感じた。

 

 

 

 


子供の頃、ほめてくれなかったり、

スキンシップを拒まれたり

そんな記憶が、さみしい、辛いものとして私の中にあったけど

じゃあ、なんで抱きしめられなかったのかな?とか

母には母の事情があったことが、今は分かる気がする。

 



自分を愛することに苦悩し

人への愛情表現をすることに不器用だった母。

愛情深いのに、心の闇が深かったのだろう。



自分も母になって

毎日洗濯や掃除をして

毎日、3食のご飯を、栄養も考えながらつくって

もうもう、それだけで、どれほどありがたかったのか

それが愛情だったことがよく分かる。



ほんと、ありがとうって言いたかった。



素直に言えなかった。



やっぱり、3ページも読むと、思いが募ってきて、ページを閉じて色々想いに浸ってしまうのだけど

ゆっくり、ゆっくり読み進めようと思う。

 



母は、才能が高い人だったのだと思う。

より、活かしたかっただろうな。

人にも認められたかっただろうな。

私に渡して、感想を聴きたかったのだろうな。



病気の体と付き合いながら

日々の当たり前の積み重ねに対して感謝されたなら、どれだけ報われたのだろう。

 



涙なしでは、むずかしいね。



私をふちどる輪郭が

自分の思っている以上に

母の影響力が強かったことが、よく分かる。

 



親の生きてきた道を知ることは

 

自分を知ることだなと、最近つくづく思う。

 

 

 

私を深いところからつくりあげている

 

要素を知る。

 

 

 

いろいろな経験を積ませてもらって

 

やっと分かる、受け入れられる、母の事情や想い。

 

 

 

 

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