センチメンタルな新婚旅行までについては、
前回書きました。
今回は、帰ってきてからのお話。
旅も最後になったころ、
西に向かう車中で
まだ私たちは複雑な気持ちでした。
それでも帰ってきて、
夫はさしおり、家の増築を始めました。
私たちは、両親と半同居ですが、
私たちの住まいには台所がなく
トイレも、外まで行かないとありませんでした。
水道もなかったので、それが不便でした。
なるべくお金をかけないように、
ベランダがあったところに、
夫が一人で、大工仕事をして、台所をつくりました。
木材は、家の木で、
一番高かったのは、トイレの便器でした^^;
妊娠もしていたので、トイレと台所ができたのは、
とても嬉しかったです。
ただ、収入的には非常に厳しい状況で、
肥料代を払うのにも、農協の保険を担保にお金を借りて、
お茶代が入ったら、返済するという自転車操業。
自分たちや、特に子供の洋服やおもちゃ類は、
すべて譲っていただいたもの。
お茶はあるので、
できるだけ、物々交換。
夫の妹さんたちが、
私を気遣って、よく買い物や食事に連れて行ってくれました。
嫁いだ翌年に紅茶づくりを始めることになりましたが、
製造の機械もなかったので、
声をかけた先から、中古の機械をいただいて、
それをすべて自分たちで運び、据え付けました。
お茶を商品化して、売り出すようになったものの、
パッケージだけでは、お茶はなかなか売れません。
試飲サービスをとにかくして、
お客様にお茶の味を知っていただけるように
取引先を回りました。
そんな時も、高速はもちろん使わず、
行った先では車中泊。
先方が気の毒がって、泊めてくださったことも^^;
そんなこんなの暮らし。
食べものだけは、ご近所様や親戚、全国の知人に
色々いただいたりして、豊かでした。
働いても自分たちの収入がないという状況で、
何とかしたいという原動力になりました。
マイナスからの出発は、
きついことも多かったですが、
今は良かったなと思っています。
それに、またもしも、そういう状況になったとしても、
何とか乗り越えていけるだろう、という変な自信もあります。
次は、この数年後の転機について☆