こんにちは。
ワシントンDCの郊外、バージニア州にある航空博物館、
Steven F. Udvar-Hazy Center(スティーブンF.ユードバー・ヘイジー・センター)に行ってきました。
Udvar-Hazy Centerとは?
こちらは、ワシントンDCの中心部にあるSmithonian Air & Space Museum(スミソニアン航空宇宙博物館)の別館になります。
ワシントンDCにある航空博物館よりも広く、より多くの航空機や宇宙船、その他関連するコレクションが保存、展示されています。
ざっくりとした館内の説明をすると、入って左から右に向かって、民間機、戦前の軍用機、戦後の軍用機と並んでおり、入って正面奥に宇宙船が展示されています。
(公式HPより)
全てをくまなく見て回るなら半日、さくっと見て回るなら1~2時間程度あれば十分かと思います。
民間の航空博物館としては世界最大規模なのはこちら。
クオリティは置いておいて、展示機数で群を抜く航空博物館はこちら↓
アクセス
ワシントンDCの空の玄関、東京からの直行便もあるワシントン・ダレス国際空港(IAD)に隣接しており、IAD空港からUberやタクシーで10分弱です。また、空港からバスも出ており、30分程度です。
公式ホームページはこちら。
入館料は無料、事前の入館時刻指定の予約も不要でした。(2024年3月時点)
ちなみに、ワシントンDCの本館は入館時刻指定の予約が必要です。
コレクション
Lockheed L-1049 Super Constellation(ロッキード・スーパーコンステレーション)
独特な流線型の曲線を描く胴体と、高さを減らすための3つに分かれた垂直尾翼が特徴的です。
円筒形の胴体ではないので、素人感想としては整備が大変そう、、
Boeing 367-80
ボーイング社の初めてのジェット機、Boeing707 / KC-135のプロトタイプ。
半世紀以上前の、それも初めてのジェット機とは思えないくらい完成されたデザインです。
エンジンを翼から前にせり出して取り付けるアイデアもここから始まったと言われています。
Pratt & Whitney PW4000
軍用機に行く前にいったんこちら。
シアトルのThe Museum of Flightでは、GE社の大型エンジンGE90が置かれていましたが、こちらでは似たサイズのPratt & Whittney社のPW4000エンジンが展示されていました。
両者とも同じBoeing777で使用されるエンジンです。
博物館の隅っこに置いてあるので、興味があったら見てあげてください笑
Boeing B-29 Enola Gay
太平洋戦争のアメリカの爆撃機、B-29。
広島に原爆を投下したまさにその機体、実機です。
この博物館を訪れてから時間は経っていますが、言葉が出てきません。。
旧日本海軍 震電
ここからは旧日本軍の機体。
旧日本軍の航空機の多くは、戦後破壊されており現存していません。
しかしごく一部は、研究のためアメリカに接収されています。
この博物館には、そんなとても貴重な旧日本軍の機体が何機か展示されており、世界でもここにしか現存していない機体もあることから、ここで見ておく価値は十分あると思います。
そんな世界でここにしかない機体の一つがこちら、震電。
プロペラエンジンを機体の後ろに積んだ珍しい形の戦闘機です。
結局後世にこのようなデザインの飛行機が流行ることはありませんでしたが、当時のエンジニアの挑戦の記録として、現存していて実際に見ることができてよかったです。
残念ながら前半分だけしか展示されていませんが、、
愛知航空機 晴嵐
戦時中のよくある水上機かと思いきや、こちらは世界でもここにしか現存していない水上機です。
潜水艦の中に格納することができ、浮上した潜水艦から発艦できる性能をもつ、SFアニメに出てきそうなコンセプトの機体です。
中島飛行機 橘花
個人的に楽しみにしていた、戦時中に日本が開発した日本初の国産ジェット機、橘花。
戦争末期の8月7日に初飛行を迎え、1週間で終戦で迎えました。
無惨な姿でかつB-29の真下に展示、というよりは無造作に置かれており、悲しい気持ちになりました。
なお、別のエリアにはなりますが、この橘花に取り付けられた国産初のジェットエンジン、ネ20は綺麗に展示されていました。
まとめ
以上、Udvar-Hazy Centerでした。
貴重な機体、それも旧日本軍の貴重な機体も多数展示されており、色々思うことはあったものの満足度の高い航空博物館でした。
今回写真には載せていませんが、宇宙関連のスペースシャトルもあり、幅広くコレクションされていたのが印象的でした。