T では、ワールドカップ予選を控えた今ということで、サッカーのテーマを。

 

O 現段階では盛り上がるかどうか不安いっぱいなのですが、とにかくやってみますか。

 

T サッカーはどのへんが守備範囲ですか?

 

O 僕のサッカーのポジションは本当に無に等しいですね。言ってみればベンチでしょうか(笑)。

 

T またいきなりツッコミどころが難しい所を…(笑)。

 

O サッカーは全然詳しくないね。日本代表もそんなに応援するでもないし、Jリーグも見ないし。でも、ワールドカップ本番は面白いと思って見てたかな。

 

T ドイツを応援してたって言ってたっけ?

 

O ドイツはドイツワールドカップのときに見て、すごく真っ直ぐな印象を受けて好感を持ったね。

 

T ドイツワールドカップのときのドイツは、自国開催だったのに前評判が全然高くなくて、当時はクリンスマン監督時代だったけど、親善試合もあまり勝てなくて、国民の期待も低い中での開催だった。だけど、いざ始まってみるとあれよあれよという間に勝ち上がって、最終的には3位にまでなり、成功を収めたと言われているね。

 

O そういうのもいいよね。良い意味で期待を裏切った感じで。

 

T 自国開催の場合はやっぱりホームだから開催国は優位って言われてて、グループリーグは必ず突破するというジンクスが昔はあった。南アフリカまでは。それなのにドイツは前評判が低かったんだけど、主将バラックを中心に…

 

O そう、僕も今バラックを話題に出そうと思ったところだった。

 

T まあ、バラックも暴走しすぎてエゴイストになる場面もあったけど。

 

O 人間性まではよくわからないけど、ミドルシュートをバンバン打ってったりして、試合は見ていてスカッとして楽しかった覚えがあるよ。

 

T 良い選手であることに違いはないよ。一昔前の気持ちでプレイする、ある意味典型的ドイツ人といった選手だね。小皇帝と言われていたけれども。

 

O そして、皇帝と言えば…シンボリルドルフ(笑)。

 

T そこは流れから言ってベッケンバウアーだろ!

 

O あ、そっちのほうか(笑)。

 

T 今のは自作自演だな。サッカーで言うとシミュレーションでイエローカードだ(笑)。

 

O まずいですね。もう一回やったら退場になっちゃいますね。退場したらどうなっちゃうんでしょうか。一人で対談できるんでしょうかね(笑)。

 

T いわゆる独演会になります(笑)。

 

O いいですね、サッカーならではのネタが弾んでいますね。あまりやりすぎるとオフサイドとられそうですが。考えてみると、ワールドカップもそのとき見ていた思い入れで残っている感じだな。どうも僕は人情派みたいで、思い入れで動くところがあるみたいだ。

 

T はぐれ刑事純情派みたいだな(笑)。

 

O ドイツワールドカップ当時は大学4年で、あまり大きい声では言えないけど大学4年になると授業も少なくなって時間があったから、けっこう見てたんだよね。おかげで昼夜逆転生活になってしばらくそれが治らなかったりもしたけど。

 

T 僕は就職試験を控えていたにも関わらず夜見ちゃってた。

 

O なかなかワイルドですね(笑)。

 

T でも勉強のストレス解消になって、おかげでオンオフが切り替えられたよ。

 

O 日本代表戦も当時友達と見たりしたけど、とくにオーストラリア戦のときは欧米を食ってやろうという意味を込めて、ピザを食べ、コーラを飲みながら応援したな。

 

T でもピザってイタリアじゃん。そこはオージービーフとかじゃないんだ(笑)。

 

O 大学生なんて所詮バカだから、欧米のイメージでピザが真っ先に出てきたんだろうよ。

 

T しかもオーストラリアは欧米ではないからね。

 

O そこもバカだから、白人イコール欧米みたいに考えちゃったんだろうね。でも結局はイタリアが優勝したわけだから、ピザを食ったのはまったく意味がなかったね。

 

T 逆効果だったのかもね。

 

O 俺たちにピザを食われた腹いせにイタリアが優勝した(笑)と、そんな解釈ですかね。

 

To Be Continued...

T ダービーの話をすると、ダービーというのは3歳馬の、一生に一度しか出ることができないレースだから、そういう意味でも重みがあるよね。

 

O たしかに一生に一度しか出場する機会のない競技って、人間にはないよね。甲子園も在学している間は一応3年間は機会があるわけだし、出られるかどうかは別として、本当に生涯で一回しか出られない大会はないんじゃないかな。

 

T 言われてみれば、制度上そうなっている大会はないかもしれないな。そう考えると、牝馬なのにダービーを選んだウオッカは改めてすごいと思うな。

 

O そうだね。オークスを選ぶ道も当然あったのに、あえてダービーを選んだわけだからね。

 

T 条件が違うならわかるよ。長い距離が得意だから長いほうに出るとか。そうじゃなくて、条件は全く同じで、時期も1週しか変わらないとなれば、勝ちやすいほうを選びそうだけどな。

 

O あとウオッカで気になるのは名前だね。牝馬ならもっと女性らしい名前もあると思うんだけど、ウオッカなんていかにも男っぽい名前じゃん。強い酒の名前で。

 

T そこも含めて名付けたんじゃないのかな。男勝りな馬になってほしいと。

 

O 言われてみればそうかもしれないね。社会的にも男女平等になってきている今、馬の世界でも先駆的な存在だったのかもしれないな。

 

T まあ、ウオッカに続く馬はなかなか現れてないけどね。名前と言えば、ディープインパクトもすごいと思う。少なくとも名前を付けた時点ではまだあそこまでの馬になるとは思われていなかったと思うんだけど、その後その名にふさわしい名馬になったからね。名前を付けたオーナーはすごいね。

 

O ディープなインパクト。深い衝撃。まさに深イイ話ですね(笑)。

 

T ところで、O君が印象に残っている馬はいる?

 

O 印象に残っている馬か。僕はあまり知らないんだけど、その中では引退前のブエナビスタとかは印象に残っているかな。やっぱり競馬場に来て見た馬は印象に残るね。ブエナビスタが出たときのジャパンカップを見に行ったんだけど、自分はブエナビスタではなく、舶来の馬を軸にしてしまいまして(笑)、結果ブエナビスタさんの大勝だったので、何だか申し訳ないことをした気がしたんですね。その後、有馬記念でブエナビスタさんが引退となっていたので、そのとき感じた申し訳なさから有馬記念はブエナビスタさんに賭けたんですが、そうしたら来ないという(笑)…。

 

T (笑)。まあ、本来は勝負事には情けはかけちゃいけないのが鉄則なんだけどね。でも、そうするとエンターテイメント的な面白さはなくなっちゃうから、思い入れも大事だとは思うけど。

 

O 有馬記念は負けちゃったけど、その後引退ということで、スタジオで松本ヒロシさんが感極まって涙しているのを見たら、やっぱり自分もブエナビスタに賭けていてよかったと思ったね。

 

T 意味合いとしては記念馬券みたいな感じだね。

 

O 今日も記念馬券に一枚買っておこうかと一瞬思ったけど、結局来なかったから買わなくてよかったな。買っても紙屑が増えただけだった(笑)。

 

T でもここから大きな馬に育っていくかもしれないじゃん。

 

O そうだね。そうなったら面白いね。

 

T ダービー勝つことが全てじゃないから。ダービー勝ってない馬の中にも偉大な馬はたくさんいるし、ダービーは勝ったけど、その後伸び悩んだ馬だっているし。所詮は3歳馬のレースだからね。むしろ真価が問われるのは、有馬記念とかジャパンカップとか、全年代の強い馬が集まるレースで勝つことだと思うよ。

 

O まあ、今日は外れはしたけど、入場料を払って楽しんだと思えば損した気にはならないね。実際の入場料は200円だからね。適正な入場料を払って一日楽しんだという感じかな。

 

T 何千円かのチケットを買って感激させてもらったと思えばいいんじゃないかな。プロ野球のチケットを買ったのと同じような感覚だね。

 

O それに、その後訪れる賢者モードも体験させてもらったし(笑)。僕らは夢を買ったんだよ。

 

T だから、僕はけっこう競馬興味ない人にも、一度は見に行った方がいいと勧めているんだけどね。

 

O あと、少しさっきの思い入れのある馬の話に戻させてもらうと、実際に見たわけでもなんでもないんだけど、皇帝シンボリルドルフが、自分が生まれた年に活躍した馬ということもあって、そういった意味での…

 

T キズナを感じると(笑)。

 

O うわぁ、うまいことまとまっちゃいそうですが(笑)、そういう感覚ってわからないかな?誕生日が一緒とかってわけでもないんだけど、生まれたころ活躍していたんだと思うと…

 

T キズナを感じますね(笑)。

 

O もう今日はキズナにやられっぱなしだな。

 

T キズナに始まりキズナに終わると。お後がよろしいようで。

 

The End.

O Tさんの思い入れのある馬はありますか?

 

T 知らないかもしれないけど、サイレンススズカかな。天皇賞秋でレース中に故障して亡くなってしまった馬。骨折して、そのまま予後不良に。

 

O そうか、馬は骨折したら殺しちゃうんだったね。

 

T めちゃくちゃ強い馬だったんだけどね。逃げ馬で、ひたすら大逃げしてそのまま勝っちゃうような馬だった。たぶん逃げ馬史上最強なんじゃないかと思う。

 

O いいね、逃げ馬は好きだよ。何がいいって、ひたすら前を向いて一生懸命走っているような感じがするんだよね。かけひきとかせず、全力投球で向かって行く。ある意味で不器用な印象も受けるんだけど、僕も不器用な人間だから、そんなところに自分の姿も重ね合わせているのかもしれない。今日あったハイセイコーの話じゃないけど。

 

T 地方上がりの馬で、地方から出てきたサラリーマンが自分の姿を重ね合わせたって話ね。特徴を持ったある意味極端な馬って人気があるのかもしれないね。ぜひサイレンススズカの強いレースぶりも見てほしかったな。感動するよ。

 

O 何年ごろ活躍した馬なの?

 

T 僕が中学生ぐらいのころだから、97年から98年ぐらいかな。初めて惚れた馬で、伝記本も持ってる。最後が本当にかわいそうなんだよ。亡くなったレースはリアルタイムで見てたけど、スタジオがお葬式みたいな雰囲気になってね。それから数年は大ケヤキの向こうを見るとそれを思い出してたな。自分に競馬を教えてくれた馬です。

 

O なんだかまとまってきたような、まとまってきてないような(笑)。逃げ馬と言えば、今だとネコパンチなんてのもいますが、今日のパドックの垂れ幕のネコパンチ押しはすごかったね。

 

T 結局ネコパンチのレースは見ないで出てきちゃったね。ネコパンチのジョッキーが猫ひろしだったら面白いんだが。

 

O あぁ、これは失笑クラスですね(笑)。

 

T 彼なら身長も低いし、騎手にもなれそうな気がするんだけどね。

 

O それにしても今日の混みようはすごかったね。人が溢れていたね。

 

T 10万人は超えてただろうね。一つの市の人口ぐらいの人が集まっていたようなものだ。

 

O 本当に、人がゴミのようでしたね(笑)。

 

T おい、それは俺が言ったんだろうが(笑)!パクるんじゃないよ。

 

O でもムスカ先生もあれを見たら同じことを言うだろうね。

 

T たぶん馬もそう思ってるんじゃないかな(笑)。

 

O 馬は一体どんな気持ちなんだろうね?いきなり狭い所をぐるぐる回らされて写真をパシャパシャ撮られたと思ったら、今度はトンネルをくぐらされて、出てきたらゴミのような人(笑)。びっくりするだろうね。

 

T でも名馬になればなるほど、馬もわかってるって言うけどね。この前オルフェーブルがゴールを間違えて、そこから気づいて慌ててやり直して2着になったってのがあったけど、あれなんかはまず自分で理解してやめちゃうところが賢さを表してるし、さらに慌ててやり直すのもまた賢いと思う。

 

O 人間だとそういうことあるからね。終わったと思って油断して負けちゃうとか。「だから最後まで気を抜くなと言っただろ!」とか怒られちゃうの。

 

T それを馬がやるというのが何とも人間味あふれる感じでいいよね。

 

O どのぐらい賢いんだろうか。あと、テレビでゲート入りの様子とか見てると、中には、まあ、こういう言い方をすると失礼だけど、バカっぽそうな馬もいるよね(笑)。ゲート入るの嫌がっている馬もいたり。それも人間味があると言えばそうかもしれないけど。

 

T ディープインパクトもスタートがよくないとは言われてたけどね。

 

O それもよくわからないんだよね。イレ込んでるとか、首を振ってたらよくないとか。僕はかじってる程度だから、そういうのが見分けられない。

 

T でもそれはプロでも難しいよ。イレ込んでても、それがただ興奮して体力を消耗している悪いイレ込みかもしれないし、気合いの表れかもしれないし。落ち着いてるのも、もともと気性が大人しかったり、やる気がないだけかもしれないし。結局は馬に聞いてみないとわからないな。

 

O 買ってた馬がスタート前に暴れてるから、これはだめかもしれないなと思ってたら、案外来ちゃったり、その逆に落ち着いているから大丈夫だろうと思って見ていると、全然来なくて賢者モードに突入したり(笑)、そんなこともよくあるよね。

 

To Be Continued...