O では、なぜか突然浮上してきたテーマ『キテレツ大百科』について語っていきたいと思います。

 

T まず、ここで僕が強く語りたいのは『キテレツ大百科』の中身そのものではなくて、静岡のテレビアニメ事情のほうなんだよね。

 

O ほお、と言うと?

 

T これは全国的にも有名な話なんだけど、静岡は「キテレツ地獄」と言われていて、要するに夕方のアニメ枠でひたすら『キテレツ大百科』が繰り返し流されることで有名なんだね。

 

O たしかに夕方に『キテレツ大百科』やってたイメージすごくあるなぁ。

 

T 何かの番組が終わるたびに「来週からはキテレツ大百科を放送します」って(笑)。とりあえず困ったらキテレツみたいな。

 

O やっぱり汎用性があるんじゃないかな。と言うのも、『キテレツ大百科』って1話完結だから、どこで切っても話がつながらないということにはならない。

 

T そう、それはあるね。

 

O 『ドラゴンボール』とかは話が続いてるから、ある程度まとまった枠が確保できないと放送するのは難しいと思うんだよ。その点、『キテレツ大百科』なら臨機応変にいつでも放送することができる。

 

T でも同じ1話完結なら別に『キテレツ大百科』にこだわらなくとも、『ドラえもん』だっていいわけでしょ?

 

O ただ、『ドラえもん』は局が違うからね。『キテレツ大百科』はフジテレビ系だけど、『ドラえもん』はテレビ朝日系だから。さすがに局を越えて放送するわけにはいかないんじゃないかな。

 

T そういうこともあるか。そんなわけで『キテレツ大百科』の話題で静岡県民は盛り上がることが多いんだけど…

 

O いわゆるローカルネタというやつですね。

 

T それがどうも全国的にも広まってるらしくて、ネットで「キテレツ地獄 静岡」と検索すると面白いネタが見つかったりするよ。

 

O そんな風に全国に広まってるとは思わなかったな。

 

T そもそも静岡ってアニメ不毛の地として有名らしいんだよね。

 

O アニメ不毛と言うと、放送してないってこと?

 

T 静岡の人ってアニメは子供が見るものだという先入観が強すぎるらしくて、子供向けのアニメは放送するけど、大人向けとか青年向けのアニメをほとんど放送しないんだよね。東京だと深夜枠とかで放送してたりするんだけど。最近だと『進撃の巨人』とかもそうだよね。

 

O 今ってアニメを放送する枠自体も減ってきてるんじゃないかな。夕方の枠とかってまだあるのかな?

 

T あるみたいだよ。今は『ワンピース』ループに入ってるんだって(笑)。

 

O ああ、今だと『ワンピース』になるのか。

 

T 『ワンピース』は作品が今でも続いてるわけだけど、ある程度のところまで進むと「放送権利の関係で来週からは第1話からもう一度放送します」となるんだって(笑)。

 

O 「放送権利の関係で」って、そんな裏事情を明かしちゃうんだ(笑)。

 

T それで『ワンピース』をずっと放送してるってネットに書かれてたよ。

 

O 時代は変われど同じことが繰り返されているということか。

 

T そんなわけで静岡県民はひたすらキテレツで育った世代が多くて、静岡県民はみんな『キテレツ大百科』の主題歌を歌えるって話も出てるね。わかるでしょ?

 

O 「すいみん不足」とか。

 

T 「お料理行進曲」とか「はじめてのチュウ」とか。主題歌ってけっこう変わってるはずなのにだいたいわかるんだよ。

 

O 「はじめてのチュウ」とかはカラオケでネタで歌ったりすることあるもん(笑)。

 

T しかもコロ助っぽく声を変えて歌ったりね。

 

O 裏声でね。あの歌の声ってコロ助の声とも違って、速回ししてるような声なんだよね。あの加工した声を地声でやってみることに意味がある(笑)。

 

T もう静岡県民と『キテレツ大百科』は切っても切れない関係になっていて、もはや「青春」と同義と言ってもいいかもしれないね。

 

To Be Continued...

O 基本的に僕は国内企画と海外企画だったら海外企画のほうが好きなんだけど、それよりも好きなのが四国八十八箇所なんだよね。ただ寺の番号と名前を言っていくだけの企画だけど、何と言ってもテンポが良くて爽快感がある。

 

T テンポの良さも一つの魅力かもしれないね。サイコロも実は移動時間が長かったりするんだけど、「次は博多でお会いしましょう」とか言うと一瞬で博多駅に着いていたりする。

 

O いつか愚痴ってたりもしてたよね。「視聴者の皆さんはサービスエリアのシーンしか見てないけど、僕は一瞬でここに来てるわけじゃなくて、この時間もずっとバスに乗ってるんだよ!」って(笑)。悲痛な叫びだった。

 

T たしかに大泉の立場に立ってみたら、その気持ちもわかるけどね。

 

O 「僕らはプロだからもち堪えてるけど、素人の皆さんは真似したらだめですよ。勝てないですよ」とか言ってたりもするよね(笑)。

 

T 完全に深夜バスを敵に回してるな。

 

O 深夜バスって乗ったことある?

 

T 実はないんだよね。

 

O 僕は一度だけあるよ。大学のころ、友達と京都まで遊びに行くのに、東京ー京都間を深夜バスで往復したことがある。

 

T どうだった?

 

O やっぱりあまり寝られなかったね。寝られないと言うか、途中で起きちゃうんだよ。

 

T たしかに途中でサービスエリアにも寄るだろうし、熟睡はできないかもしれないね。

 

O 同じように、「ムーンライトながら」という夜行列車を東京から岐阜の大垣までフルで乗ったこともあるけど、それも寝られなくて、途中でうんざりしちゃった。

 

T あれは寝台とかじゃないんだよね?

 

O ただの普通の座席だよ。その座席も一応指定席にはなってるんだけど、指定券持ってない人たちも乗り込んできてて、そういう人たちがたむろしてデッキがスラム街みたくなってた(笑)。けっこう辛い思い出だな。

 

T 横になれないと疲れもとれないし、辛いよね。それに目的地にも朝5時とか変な時間に着くよね。そんな時間に着いても何していいかわからない。

 

O 僕は京都に着いてからとりあえず朝マックしたけどね。学生だったからやったけど、社会人になった今となってはもう絶対やりたいと思わないな。

 

T 飛行機に十何時間乗ってたことならあるけど、飛行機は映画とか見れるからな。

 

O 飛行機も『水曜どうでしょう』にはお約束のカットがあるよね。フライト中の機内で大泉さんがコーヒーをフーフーしてる映像が途中で1回だけ映るっていう。

 

T また例のごとく3秒ぐらいで切り替わっちゃうやつね。寝台列車に乗ったときには指定が3枚しか取れなかったと言って、大泉だけ普通車両に乗せられたこともあったね。

 

O ああ、あったね。たしかまだ最初のころの企画だったよね。

 

T 普通はスタッフが普通車両にすると思うんだけどね。タレントを寝かせてない(笑)。

 

O それもよくあるネタだよね。ヨーロッパで宿が取れなかったときも、テントと寝袋が2人分しかないということで、スタッフがテントで寝て、タレント勢は車中泊させられてた(笑)。

 

T どれだけ扱いひどいんだよ。

 

O 「俺らタレントだぞ!」って大泉もよく言ってるよね。

 

T 大泉さんは今や押しも押されぬ人気俳優になってしまったからね。

 

O 何かの企画でツインルーム1部屋に4人で押し込まれることになったときは、「テレ朝さんはツインルームに1人で泊まらせてくれるのに、北海道テレビはツインルームを4人使用かよ!」って文句言ってた(笑)。

 

T ツインルームに4人で泊まるって、どれだけ低予算なんだよ。

 

O でもこの番組の企画って、決して低予算じゃないんだよね。サイコロも無駄に交通費使ってるだろうし。

 

T それだけ金がかかってるにも関わらず、目的地に着いた瞬間、もう次の目的地に移動してしまうという企画の斬新さがすごいね。

 

O 企画の力といい、編集の力といい、対談を編集している自分にとっては学ぶべきところですな。

 

T 頼みますよ、名プロデューサー(笑)。

 

The End.

O 大泉は出てきたころはまだ大学生だったんだよね。

 

T そう、本当に若かったんだよね。

 

O 僕はここ数年の間に再放送で見てたわけだけど、当時の大泉の年齢に近かったから、リアルタイムでともに年を重ねていく感じがしてたな。テレビの中の大泉が年をとると現実の僕も年をとっていると。

 

T 精神的にはあまり成長してる気がしないんだけどね(笑)。

 

O まあ、それは僕もだから(笑)。再放送だけじゃなく、後輩からDVDも借りて見てたな。見てると楽しくなるんだよね。落ち込むことがあったときに見ると、元気をもらえる気がする。

 

T やってることはくだらないんだけどね。

 

O しかもけっこういい加減で、最後までやり遂げずに適当に終わらせちゃったりもしてる(笑)。

 

T サイコロシリーズなんかもちゃんと帰れて終わってるほうが少ないよね。

 

O サイコロの企画は最後のほうになると、飛行機で千歳空港直行か博多かなんていう二者択一にしたりするのに、それでも博多が出たりするからね。

 

T サイコロ5にいたっては深夜バスはかた号に2回乗るはめになっちゃってる。

 

O 僕は深夜バスも一つの魅力になってると思うんだよね。サイコロ振ったりするんじゃなくて、ただひたすら深夜バスだけで北海道から博多まで行くって単発企画もあったけど、それも面白かった。

 

T でもサイコロの目で深夜バスを出すから面白いんだよ。やらせじゃないかって思うぐらい深夜バスばっかり出るからね(笑)。

 

O 実際やらせはあるかもしれないけどね。何回か撮り直してたりとか。

 

T それはわからないけどね。だけどあの目の出し方は神がかり的だな。あとは原付で旅をするシリーズとかもあるね。

 

O ああ、あるね。原付でベトナムを縦断したりとか。

 

T ベトナムのデコボコ道を走ってるときにミスターのトランシーバーが落ちちゃうハプニングがあったね。それで、奥さんに日本から持ってきてもらってた(笑)。

 

O やっぱりハプニングに助けられるところはあるよね。助けられると言うかはわからないけど、ハプニングがあったからこそ面白くなるってことがある。大泉さんがヘリで吐いちゃったりとか(笑)。

 

T あったね。サイコロのときだね。

 

O 原付東日本のときも、大泉さんが停止信号で止まった後の発進のときにギアを間違えて、立入禁止の看板に突っ込むっていう事故があった(笑)。

 

T 考えてみると、ただ単純に原付に乗って走ってるだけなのに、なんであんなに面白くなるんだろうね。素材を生かした味付けがいいんだろうね。

 

O 後ろ姿だけを映して放送するのは、ある意味斬新ではあるよね。

 

T 本当にただ走ってるだけで、あとはトーク力で盛り上げてるからね。あれが大泉や藤村の腕なんだと思うけど。

 

O そういう中で名言も生まれてたりするからね。

 

T あと、大泉が騙されるのもお約束としてあるよね。

 

O 企画が始まるときはいつもどこに行くか知らされてないんだよね。だから短パンしか持ってきていない状態で北極圏に行くことになったりする(笑)。

 

T サイコロシリーズも、そもそものスタートは東京でインタビューをして、そこから北海道に帰るのにサイコロを使うというものだったね。

 

O 1回目はたしかアン・ルイスのインタビューで、実際にアン・ルイスには会ったらしいけど、2回目の西城秀樹のインタビューはそれすら嘘で(笑)、「アン・ルイスはいたのに…」って大泉が言ってたのを覚えてる。

 

T 道内の企画と言いながら千歳空港に向かい、どこの時点で大泉が気づくか実験するのもあった(笑)。

 

O ああ、そんなのもあったね。千歳空港に向かう方向の高速に乗っても気づかなかったんだよね。

 

T 気づいたのは到着する直前になってからだったね。それに、ジャングルリベンジのときも最初はアンコールワットに行くと言って連れて来られて、途中で本当の目的地はジャングルだとばらされてた。

 

O 大泉が騙されるのは本当にいつものお約束だね。世界地図が出てくるたびに「おい、文明があるところにしてくれよ!」とか言ってるし(笑)。

 

T まあ、いろんなところに行ってるからね。

 

To Be Continued...