O 今年はサッカーワールドカップがブラジルで開催されましたので、サッカー好きのT君にそのあたりの解説をしていただこうかと思います。

 

T いきなりハードル上げたね(笑)。閉幕してから1ヶ月ぐらいが経ったところですが、大会のレビューをしていきましょう。

 

O 大会をやっていたころは熱心に試合を見てたりしたんだけど、実は今になってみるとあんまり覚えてなかったりするんだよね。前にも言ったけど、僕はお祭りごとが好きみたいで、やってるときは熱中してるけど、終わると燃え尽きちゃうところがある。

 

T 祭りのあとということかね。

 

O だから決勝戦の前も、「どっちが勝つんだろう?」という楽しみよりも、「あぁ、これで終わっちゃうんだ」という寂しさのほうが先に出てたね。 

 

T グループリーグのころは毎日試合をやってるけど、決勝トーナメントに入ると試合の間隔が空いてくるから、そうすると大会の終わりが近い寂しさも出てくるね。

 

O そしてドイツが優勝して大会が閉幕したわけだけど、決勝戦の直前にたまたま飲みに行った店の店主がドイツ人だったということがあった。「ドイツとアルゼンチン、どっちが勝つと思いますか?」と聞かれたんだけど、それをまだ自分がドイツ人だと明かさない段階で聞いてきたんだね。だけど、その店主の風貌からもしかしたらドイツ人かもしれないと思って、僕はドイツと答えたんだよね。

 

T まあ、明らかに南米顔ではなかったんだね(笑)。

 

O そうしたら「実は僕ドイツ人なんですよ」となって、「あぁ、よかった」と。内心ではアルゼンチンだと思ってたんだけど(笑)、瞬時に判断してドイツに変えてよかった。あ、本筋とは関係ないエピソードから入ってしまいましたね。

 

T O君は今大会のドイツについてはどう思ってたの?

 

O やっぱり安定感があると思ったね。チームって、攻撃が強いチームがあったり、守備が強いチームがあったりするけど、ドイツはどっちもバランス良く持っていた気がする。チームワークも良いように感じられたし。

 

T たしかに総合力が高い感じだったよね。10回やったら8、9回は優勝できるようなチームだったと思う。

 

O ドイツっていつも安定感あるよね。ここのところずっと3位以内に入ってる。

 

T ここ最近はユーロも含めてそうだね。でも逆に言うと、惜しいところまではいくけど優勝できないチームだったとも言える。

 

O それが今になってやっと実を結んだということなのかな。

 

T あとは次のワールドカップでどうなるかだね。ここのところ、前回大会の優勝チームはグループリーグで敗退しちゃってるから。前回のスペインにしろ、前々回のイタリアにしろ。優勝してから間隔も空いちゃうし、連覇するのは難しいみたいだね。

 

O そもそも優勝したことのある国って8か国ぐらいしかないんだよね?

 

T しかもそのうちイングランドとフランスは自国開催のときしか優勝してないからね。他国でも優勝してる国は6か国しかない。逆に自国で優勝したことがないのがブラジルとスペインなんだよね。だから今大会のブラジルは気運が高まっていたんだけど。

 

O それが急に折れてしまいましたね。ネイマールの背骨と一緒に(笑)。

 

T 僕もブラジルの試合はどれも注目していたんだけどね。それがあんな悲劇に見舞われてしまうとは。個人的には準決勝のブラジル対ドイツの試合が今大会の一番のハイライトだと思うね。

 

O たしかに一番インパクトのある試合でもあったね。

 

T あの試合はあと50年は語り継がれるだろうね。歴史の証人になったと思ってるよ。

 

O 試合を見ながら思ったものだよ。「もうやめて、ブラジルのライフはゼロよ!」って(笑)。

 

T プロ選手があそこまで動揺してしまうとはね。プロ選手なら技術だけでなくメンタルも鍛えられてるはずだから、あんなに動揺することってないと思うのだが。

 

O 連続失点して、完全にテンパっちゃったのかな。

 

T 誰かが言ってたけど、アマチュアの試合だって数分のうちに何点も失点することはあまりないみたいだから、よっぽど動揺がひどかったことが窺えるね。

 

To Be Continued...

T ちょっと脱線しちゃうけど、最近『ドラえもん』がアメリカでも放送開始されたってニュースを見たんだよね。

 

O へぇ、そうなんだ。今までやってなかったんだね。

 

T 何で今さらって思うかもしれないけど、アメリカは主人公は逞しくなくてはいけないっていう考えがあるらしいのね。

 

O たしかに、アメコミの主人公ってみんなそんな感じだよね。

 

T だからのび太のあのなよなよした感じや、すぐ道具に頼ったり誰かに助けてもらうところがアメリカ的にはウケないと思われて、今まで放送されていなかったらしいのね。

 

O それが何で今になって認められるようになったの?

 

T はっきりしたところはわからないけど、それだけ価値観が多様化してきたからじゃないかな。

 

O なるほど、そういうものなのか。

 

T 脱線ついでにもう一つ思い出したことがあるんだけど、『ポケットモンスター』に出てくるタケシってわかる?

 

O わかるよ。ジムリーダーのやつでしょ。

 

T そう。そのタケシが主人公たちのパーティーに加わってるんだけど、タケシの目が開いてないというか、線で描かれてるのね。それがアメリカ的にはウケないんじゃないかと思われて、タケシは途中で降板させられちゃうんだよ。

 

O あ、そうなんだ。知らなかった。

 

T それでタケシは途中から出なくなって、代わりに別の男の子が出てくるようになるんだけど、実際にアメリカで放送してみたら、予想に反してタケシは人気が出ちゃった。

 

O まずい、まずい、もう降ろしちゃったじゃん(笑)。

 

T そのあと復活させたかどうかは忘れちゃったけど、そうやって価値観や文化の違いに配慮するケースはあるみたいだね。

 

O 『ドラえもん』との関連で思ったんだけど、のび太とドラえもんの関係とキテレツとコロ助の関係は真逆な感じがするよね。だめなのび太にとってドラえもんが助っ人なのに対し、キテレツにとってはコロ助が助っ人なのかと思いきや、コロ助のほうがボケキャラになってる。

 

T トラブルメーカーになってるよね。

 

O そしてキテレツが道具を出して、出すというか工作だけど、それで助けると。

 

T そもそもコロ助はキテレツが作ったものだからね。

 

O コロ助の頭はゴムマリなんだよ(笑)。たしか原作の最初のエピソードがコロ助を作る話で、材料は頭がゴムマリで胴体が洗面器になってた。

 

T キテレツの作った道具って、ドラえもんの道具に比べてよく壊れない?航時機が壊れて帰れなくなるなんてのはお決まりのパターンだと思うんだが。

 

O ドラえもんの道具もけっこう壊れてると思うけどな。それこそタイムマシンとかも壊れてるシーンをよく見る気がする。

 

T まあ、タイムマシンは壊れてるか。でもキテレツの場合はそれ以外の道具もよく壊れてる気がする。

 

O そのへんは小学6年生ぐらいの男が一人で作った機械だからしょうがないところではあるか(笑)。

 

T 22世紀とは違うってことか。

 

O それと、もとは江戸時代のキテレツ斎様が作った機械だから、名前がみんな和風なんだよね。タイムマシンにあたるのが航時機だったり。内容的にはかぶってるのかもしれないけど(笑)。あと急に思い出したけど、勉三さんてキャラクターもいたね。

 

T 勉三さん(笑)!懐かしい!

 

O 勉三さんは原作に出てきてたかちょっと覚えてないな。勉三さんというのもよく考えるとひどい名前だ(笑)。たしかフルネームが刈野勉三で、略すと「ガリ勉」になる(笑)。

 

T そしてずっと浪人しているという(笑)。勉三さんに相当するキャラは『ドラえもん』には出てこないね。

 

O ただ、『サザエさん』には出てくるんだよね。サザエさん家の隣に住んでる伊佐坂先生の息子の甚六さんがたしかずっと浪人してる設定だったと思う。

 

T だけど『サザエさん』は作者が違うからな。

 

O 勉三さんはそもそも何のために浪人してるんだっけ?大学受験だっけ?

 

T 勉三さんて大学生じゃなかったっけ?だから大学受験ではないよね。大学が卒業できないんじゃなかったかな。卒論がどうこうって話もあったような気がするし。

 

O ああ、卒業できないでいるのか。でも勉三さんは大学生なのに学ランを着てるよね。あれは何でだろう?コスプレなのかな(笑)。

 

T 昔の粋な学生って学ランじゃない?応援団チックな感じの。

 

O 大学生も学ラン着てたのかな?僕らの頃はいなかった気がするけど。まあ、でもそんな勉三さんが作品に良いスパイスを加えてくれてるんだよな。

 

T 勉三さん意外に重要説(笑)。

 

O ただ、これだけ周りのキャラクターのことは気になるんだけど、肝心の内容のことが全然思い出せないんだよな(笑)。それも何とも不思議だ。

 

The End.

O でもあんなに押してた『キテレツ大百科』が、今や『ワンピース』にとって変わられちゃったんだね。

 

T これは実にけしからんことだな(笑)。

 

O じゃあ今の子供には『キテレツ大百科』のネタも通じないのかな。コロ助のマネして語尾に「~ナリ」を付けてみたところで、「なんだ、こいつ?」って思われちゃうのかな(笑)。

 

T 武士のマネかと思われるかもしれないね。

 

O 例えば、僕らが「ワインおいしいナリ」と言ったら、「あ!コロ助だ!」ってなるけど、今の子供に同じように「ワインおいしいナリ」って言ったら…

 

T 「は?」ってなるだろうね(笑)。

 

O 新しいキャラをぶっ込んできたと思われるのかも(笑)。

 

T 実に残念だな。静岡の青少年の健全な育成のためには欠かすことのできない教材だというのに(笑)。

 

O 『キテレツ大百科』に関しては僕は原作のマンガも読んだことがあるんだけど、藤子不二雄さんが書いてる原作だと単行本にして3巻分しかないんだよね。

 

T あ、そうなんだ。意外に短いんだね。

 

O だからテレビであれだけ長いことやってたのは、ほとんどが原作にはないオリジナルストーリーなんだよね。

 

T 言われてみると、『キテレツ大百科』のマンガって読んだことないな。『ドラえもん』ならあるんだけど。

 

O 『ドラえもん』は原作も長く続いてたからね。『キテレツ大百科』の原作のストーリーは、キテレツが物置かどこかからキテレツ大百科を発見するところから始まり、最終回はキテレツ大百科がお母さんに廃品回収の本と間違われてゴミに出されて燃やされちゃう(笑)という流れになってる。

 

T ちゃんとオチまでついてるんだ。

 

O それでキテレツ大百科が燃やされちゃったんで、これからは自分の力で何でも発明するためにしっかり勉強しようとキテレツが思うところで終わる。

 

T なるほど、キテレツ斎様だっけ?の力を借りるんじゃなくて自分の力でということね。

 

O だから、『ドラえもん』とかには最終回がないけど、『キテレツ大百科』には明確な最終回があるんだよ。

 

T よく語られる『ドラえもん』の最終回の話にもちょっと似てるよね。ドラえもんが故障しちゃって、のび太ががんばって科学者になって直すっていう。

 

O 『ドラえもん』にはいろんな最終回が語られているよね。中には植物人間になったのび太が見ていた夢だったというブラックなものもあったりする。まあ、所詮はみんな都市伝説だけど。

 

T 『ドラえもん』の最終回の話は『キテレツ大百科』の最終回の影響を受けてるのかもしれないね。基本的に『ドラえもん』と『キテレツ大百科』は比較して語られることが多いから。登場人物も似かよってるし。ジャイアンとブタゴリラとか。

 

O ブタゴリラってのもよくよく考えてみるとすごいアダ名だよな(笑)。

 

T アダ名というか、もう完全に差別用語(笑)。

 

O だって1個入ってるだけでも嫌な侮蔑語が2種類も組み合わさってるんだよ(笑)。あれでよくブチキレないでいるな。

 

T いじめっ子に見せかけて実はいじめられっ子なのかもしれないね。

 

O ジャイアンはかっこいいのにね。考えてみると、登場人物の名前は『キテレツ大百科』のほうがひどいような気がするな。トンガリとか(笑)。

 

T トンガリもどうかと思うよな。まともな名前なのがみよちゃんしかいない。

 

O でも実は『ドラえもん』もまともな名前なのはしずかちゃんぐらいしかいないんだけどね。スネ夫っていうのもどうかと思う。しかもスネ夫に至っては本名だから、親が付けたのかよって話にもなってくる(笑)。

 

T ジャイアンの家も、ジャイアンは本名たけしだけど、妹はジャイ子だからね(笑)。適当に付けたとしか思えない。

 

O 本当はジャイ子のほうが先にあって、ジャイ子のあんちゃんだからジャイアンになったって説もどこかで聞いたことがあるよ。結局はこじつけだと思うけど。

 

T たしかにジャイ子は第1話から出てくるからね。のび太の未来はジャイ子と結婚することになってたんだよね。

 

O そう、それで会社を起こすんだけど、その会社が花火が引火して燃えちゃう(笑)。

 

T とんでもない設定だな(笑)。

 

O でもちゃんと会社を起こせてるんだから、のび太はそこまで頭が悪くないってことだよね。

 

T 結婚もちゃんとジャイ子とできてるんだけどね。それを悪い未来と言うのはジャイ子に多分に失礼だと思うのだが。

 

O 言われてみると、まったくもってその通りだな。

 

To Be Continued...