テレビのCMを見てると、季節柄「月見〇〇」「〇〇月見」という商品が流れてくる。
妻の詰子が言う。

「どこもかしこも、なんでも月見にすればいいと思っとるな」

確かに詰子の言うことにも一理ある。
だが、季節の訪れを告げる風物詩のように、この時期だけ姿を現す商品を楽しみにしていることもある。
詰子に言う。

「あぁ~、マクドナルドの月見バーガーが食べたいな」
「そんなに美味しい?」
「まぁ、特別ではないけど、この時期だけだから」

詰子が呆れたような口調で続ける。

「完全にマクドナルドの販売戦略に乗っかってるね」
「うん、それでいいの。月見バーガーだけはこっちから乗りに行きたいくらいだよ」
「ハハハハ。でもさ~オットくん、私がバーゲンとか、キャンペーンとか、そういう販売戦略に乗るとめちゃくちゃバカにしてくるじゃん」
「俺は月見バーガーだけだからいいの。詰子ちゃんは何かあるとすぐに乗っちゃうから」
「くぅ〜。勝手なこと言っとるわ」
 

あとがき

今年も、月見バーガー食べました。
毎年、必ず1回は食べてます。
もう、かれこれ30年以上になるんじゃないかな。
よかった、よかった。

ついでに、ケンタッキーの「とろ~り月見チーズフィレバーガー」も食べました。
夫婦で、思いっきり企業の販売戦略に乗っかってます。

それにしても、なんか、「今年も桜が見れました」みたいな老人になってきてるな。
 

 

妻の詰子は月に1回のペースで、医者で血液検査をしている。
一番注意しなければならないのはHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という値だ。
病院の駐車場で待っていると、詰子が診察を終えて戻ってきた。

「詰子ちゃん、今日の検査はどうだった?」
「ちょっと、A1Cが上がってた」
「いくつ?」
「6.7」

前回の検査では全ての項目で正常範囲だったので、若干悪い方向に向かっているようだ。
理由を聞いてみる。

「なんで?」
「ん~、毎日、夜食を食べてるからかな」
「夜食か〜。詰子ちゃん、赤肉メロンじゃない?」
「違う、赤肉メロンではない」

最近、詰子はファミマの赤肉メロンにハマっている。

「じゃぁ、カップヌードルじゃない?」
「違う」

詰子は箱買いしたカップヌードルをひとりで全て食べきった。
これ以上突っ込むと怒られそうなので、話題を変える。

「じゃぁ、今からどうする?」
「回転寿司に行って、お昼ごはんを食べに行く」
「ハハハハ」
 

あとがき

今の医療は進んでいて驚くばかりです。
ひと昔前なら大事に至る病気でも、今は薬でコントロールできるのでいい時代に生まれました。
今回の検査もA1C以外の値は問題がないようで、一安心です。

ファミマの赤肉メロンについては、過去のブログを見てください。

 

 

https://otsuto205.com/2025/09/06/3224/

 

 


箱買いしたカップヌードル

そして、現在、詰子がハマっている「魚魚丸」。
愛知県を中心に展開している回転寿司チェーン店です。
美味しくいただきました。


ホタテ、エビ。他にも注文したけど、食べることに集中して写真は撮らずじまい。

 


あら汁。最高に美味い。
 

 

妻の詰子は、夜な夜な、我が家から歩いて三分ほどの距離にある事務所(詰子の職場)に出かける。
誰もいない事務所でお茶を飲み、ひとりの時間を楽しんでいる。
今日も出かけるのかどうか気になったので聞いてみた。

「詰子ちゃん、今日も事務所に行くの?」
「ちょっと行ってこようかな?」

行く気マンマンのようだ。
詰子が続ける。

「そういえば、自販機の缶コーヒーがそれまでは100円で買えたのに、ちょっと前に110円になったんだわ」
「うん」
「せっかく安かったのに110円になっちゃって、でも、仕方ないなと思ってた」
「うん」
「そしたら、昨日、買おうと思ったら120円になってるもん」
「ハハハハ」

さらに詰子が続ける。

「しかも、電気もついてないもん」
「ハハハハ、電気って、自販機の照明のこと?」
「うん。だから、夜だと、どこに何が並んでるか、全く見えんもん」
「ハハハハ」
 

あとがき

世知辛い世の中ですね。
エネルギー価格の高騰が、こんなところにも影響が出ている感じです。

今まで100円というのが安すぎたとうことですかね。
適正価格になるなら仕方のないことですけど、本当にそうなのかな。

例えば米はどうなってるんでしょうか。
備蓄米がスーパーに並んでいるところを見たことがないし、備蓄米どころか、すでに新米が並んでいて価格はあいかわらず高いです。
報道でもその後のことは扱ってないようですし、石破さんも撃沈して、なんともなりせん。

ん~、世の中、何が起こっているのか、どこに向かっているのか、全くわかりません。

自販機も未来も見えないのです。


 

 

近頃、妻の詰子に変な癖がついたようだ。

詰子の職場は我が家から歩いて三分ほどで、坂道を下ればすぐに辿り着ける距離にある。  
夜になると「ちょっと夜勤に行ってくるわ」と言って玄関を出ていくのだ。

向かう先は、職場のすぐそばにあるコンビニ。
目的はただひとつ、赤肉メロン。
それを誰もいない静かな職場で、ひとり楽しむのである。

そして、いつもなら文句タラタラの坂道を登り、満足げにウキウキとした顔つきで帰ってくる。

「詰子ちゃん、今日も夜勤に行くの?」
「行っちゃおうかな」
「ハハハハ」
「なに笑ってるの?」
「詰子ちゃんが夜中にコンビニ行くって言ってるもん。帰りは坂道を登るのに……」
「それだけ元気ってことだから良いことでしょ?」
「いいよ。で、行くの?」
「行っちゃおうかな?」
「行く気マンマンだがや」
 

あとがき

会計のとき店員から「フォークいりますか」と聞かれ、詰子は「お願いします」と答えるそうです。
そのとき、詰子の目がほんの少し輝いて、ほくそ笑む表情が目に浮かびます。

それにしても赤肉メロンとは。
ファミマなんですが、なかなかやりますね。
季節柄メロンもそろそろ終わりじゃないかな。

まぁ、いつも登りたくない坂道を自ら進んで行くのだから、良しとするか。
 

 

僕は二つのことを同時にできない。
テレビを見ながら他人と会話をするなんてもってのほかだ。

妻の詰子が話しかけてくるが、テレビに集中しているせいで、その場しのぎの言葉を並べてるだけの曖昧な返答をしてしまう。

「ちょっとオツトくん、さっきから全然、私の話を聞いてないよ」
「そんなことないよ」
「耳が遠くなってない?」
「なってないよ」
「いや、なってる」
「あのね詰子ちゃん、耳が遠いのは実家の母。だんだん耳が聞こえなくなってる。この前なんて、お湯が沸いてるのに気づかないもん」
「それって、オツトくんも、一緒じゃん」
「ぴょ〜」
 

あとがき

二つのことを同時にできないのは、男性に多いようです。
テレビを見ていて電話がかかってくると、音量を下げないと会話ができません。
会話をしながら車を運転していると道を間違えます。
などなど、言い出したらキリがないな。

確かに詰子の言うとおり、僕も鍋を火にかけたまま他のことをしていると忘れることがあるけれど、でも、これは耳が遠くなっているということではありません。
母はやかんの「シュー、シュー」という音が聞こえていないのです。

まぁ、どっちにしても悲しい気分になりますね。