暑い日が続いている。
そんな中、妻の詰子と買い物に行くことになった。

「オツトくん、先に車に行ってエアコンかけて冷やしといて」
「ぴょ~。『私が先に行って冷やしとくわ~』じゃなくて?」
「お~ん。だって暑いんだもん」
「いやいや、俺も暑いよ」

本当にやめてほしい暑さである。
 

あとがき


暑いですね。
溶けちゃいますね。

ニュースなどで「水分補給を」とか「塩分を取って」とかよく聞きますけど、「クーラーの効いた部屋から出ないで」は聞いたことがありません。
もちろん外で作業する人がいることは理解しますが、水分補給だけで熱中症対策になると勘違いする、僕の母のような人もいるはず。
困ったものです。
そんな母は汗疹になっていましたからね。

そう言えば、ファン付きの作業着は日本発の製品です。
海外では、ダウンジャケットのようなモコモコの姿を見てバカにする声が多かったようです。

しかし、最近の欧州の記録的熱波で評価が一変。
フランスではエアコンを求めて争奪戦が起こっており、暑さを凌ぐために日本発のファン付きの作業着が「涼しい」と高い評価を得ているそうです。
さすが日本人の発想はすごいという声が多いんだとか。

いずれにせよ、一番の対策は暑くない涼しい環境を維持すること。
熱中症は暑いから発症するのであって、暑くなければ発症しませんからね。

そう考えると詰子の「冷やしといて〜」は理に適ってる。
みなさん、お気をつけください。
 

 

僕は年を重ねるごとに髪が薄くなっている。
もう仕方がないことだと諦めているが、それでも散髪は必要だ。

「あぁ~、散髪したい」
「え? 全然、伸びてないじゃん」

妻の詰子がきょとんとした顔で答える。
全く悪気がないところが、逆に悩ましい。

「はぁ~、詰子ちゃん、それって『おまえ、ハゲとるで散髪なんて必要ないがや』って言ってるのと同じだよ」
「ハハハハ。私だけだよ。ちゃんと『どんどんハゲが進んでるね』 って言ってあげられるのは。もっと感謝してもらわないと」
「ハゲてるんじゃなくて、ハゲかかってるんです」
「ハハハハ」

どうも詰子には、この微妙なニュアンスが伝わらないらしい。

「つまり、今のオツトくんがハゲてないということは、オツトくんの言うハゲはつるっぱげっていうこと?」
「そうじゃないけど……」
「そうか。オツトくんは、ハゲてるんじゃなくて、ピヨピヨ毛なんだね」
「ぴよぴよげ!?」

詰子はこういうときに要らない能力を発揮してくるが、なかなかのネーミングセンスだ。
これには頷くしかなかった。

「まぁ、そういうことだな」
「ハハハハ」
 

あとがき


遺伝ですね。
僕の父もハゲてました。

髪の話ってデリケートなテーマという人がいますが、僕はそう感じません。
「あなたはハゲてるから散髪は必要ありません」は「あなたは五十肩だから腕が上がりません」と同じくらいの感覚です。
どちらを言われても「仕方ないですよね」となります。
分かってもらえるかな。

でも、気にする人がいるのも事実。
僕の友人で植毛した人がいます。
一年ほどで見違えるように髪が生えてきました。
以前ハゲていたとは思えないほどで、技術の進歩ってすごいと感じます。

僕はもう諦めていますが、これも自分の味だと思ってます。
 

 

朝、変な夢を見て目が覚めた。
リビングに行くと、妻の詰子がいつものように朝食を食べている。

「詰子ちゃん、なんか、変な夢を見たよ」
「どういう夢?」
「家でくつろいでたら、知らない人が来て『奥さんが転んで大変です』って知らせに来るんだよ。そしたら詰子ちゃんが、オジサン数人に担がれて運ばれてきた」
「別に変じゃないじゃん」
「ーーーー、いや、変でしょ」
 

あとがき


僕は夢をほとんど見ないのですが、見るときは楽しい夢ではなく、変な夢が多いです。
大抵の人がそうなのかな。

例えば、自転車を漕いでる夢。
何処なのかは分かりません。
ひたすら漕いでます。
「もうだめだ。これ以上漕げない」となったところで目覚めます。
すると足の筋肉がパンパンになっていて、起きたばかりなのに滅茶苦茶疲れている状態。

しかも、この夢、何回も見ます。
もしかすると、疲れているときに見るのかな。

今回もそうですが、こういった夢で目覚めた朝は気分が良くないですね。
 

僕は歯が悪く定期的に歯医者に行ってメンテナンスをしている。
夕方、帰宅すると、妻の詰子がリビングでくつろいでいた。

「ただいま」
「おかえり。どうだった?」
「あぁ~疲れたわ~」
「歯医者に行っただけなのに?」
「お~ん。座って口を開いてただけだけど……。ちょっと寝るわ」

詰子が驚いた様子で聞いてくる。

「もう寝るの?」
「いや寝ないけど、疲れたからちょっと横になるだけ」
「ハハハハ。オツトくんは、何をやってもすぐに疲れるな」

どうせ寝るだろうという詰子の予想通り、30分ほど眠ってしまった。

「詰子ちゃん、おはよう」
「寝れた?」
「寝ちゃったもん」
「ハハハハ。これで今夜は寝れないね」
「お~ん。朝までコースだわ」
「ハハハハ」
 

あとがき


歯医者に行くと、毎回めちゃくちゃ疲れます。
1時間ほど、ずっと口を開けているからなのか、処置のあいだ無意識に力が入って踏ん張っているからなのか分かりませんが、とにかく疲れます。

そして今回も、詰子の予想どおり寝てしまった。
あぁ~ダメ人間。

さて、今日の歯医者の待合室で気づいたことがあります。
数人の患者がいましたが、誰もマスクをしていませんでした。
僕はできればマスクをしたくない派なので、ちょっと嬉しいんだけど、いつからマスクしなくてもOKになったんだろう。
もしかして、この歯医者だけでしょうか。
 

 

家庭菜園で育てているきゅうりが、どうも思うように実をつけない。
初心者だからなのか、花が咲く割りに実をつけない。
気づけば株が少し枯れ始めてきた。

「詰子ちゃん、きゅうりがもう枯れてきたよ」
「えぇ~っ」

妻の詰子も驚いたようだ。

「AIに聞いていろいろ調べたんだけど、収穫量は1株あたり20〜30本前後が一般的なんだって」
「そうなの?」
「上手い人は30〜50本。初心者でも10本くらいは採れるんだって」
「あれ? オツトくん5本じゃん」
「いいえ、8本です」
「ハハハハ」

5本も8本も大して違いがないと分かっていたけれど、ここはメンツのためにきっぱり否定しておくしかなかった。

あとがき


家庭菜園の初心者で、全く原因が分かりません。
たぶん、水か土か日光のどれかでしょうね。

周りに詳しい人がおらず、聞く人がYouTubeとAIというところがツラいです。

いろいろ調べた結果、水が足りていないみたいです。
そういえば、採りたてのきゅうりを食べても、思ったよりみずみずしくなかったんだよな。

まぁ、これも勉強ということで。