広島県は西条の賀茂泉酒造の無濾過純米生原酒。
酒蔵のイベントでゲット。
精米75のアルコール度数19というのが目を惹くが…
さて飲んでみよう。ゴクリ。
むう、酸味が際立つ。無愛想。力強さは感じるものの、多少ちぐはぐ感を感じる。まだ硬いのか。
しかし、杯を重ねるごとに、酸味と共にじんわりと旨さが広がってくる。これは面白い酒だ。
この酒は、酒蔵のイベントの限定酒であって、おそらくは、この蔵の王道では無くて、「たまにはこんなのも飲んで見てくれ」的な、少し変化球的な酒と思われる。
一方…
これはすごい酒だ。フルボディ。風格があり、押し付けがましいが、上品な甘さ。いや、崇高と言って良い。
残念ながら、RED MAPLEは、海外向けで国内販売されていないとのこと。この四号瓶を買って帰りたかったが、ままならなかった。
酒蔵の人の説明によると、この無濾過生原酒を2年間冷蔵庫で保存すると、RED MAPLEになるとのことだが、ほんまかいな?こちらも精米75だろうか?残念ながら、そこまで確認できていない。
いやいや、これはすごかった。これに匹敵する酒を挙げるとなると、正直いろいろと最も良い条件が整った時のことが思い出される。三冠酒造の最も良い時とか(このブログには未登場)、玉川の最上の山廃無濾過生原酒とか、もう一つ挙げるなら、三光正宗の山廃あたりか。
いやなんとか入手できないものか。
評価:★★★☆(3.9)
ただし、これを2年熟成させた?(ホンマかいな)RED MAPLEを評価するのであれば、おそらく、本ブログでもベスト3以内は硬いと思われる。問題は試飲して美味い酒は、瓶買って帰って美味いとは限らないということであるが。