お馴染みの黒松と剣と菱形のマーク。
早速いただきます。ゴクリ。
いきなりフルボディアタック。そ、そう来ますか。昭和。日本酒。頑固親父。一切媚なし。いきなり説教を喰らう。
しかし、艶やかである。飲み進めるうちに、途方も無く美しく、力強く、素朴でどこか懐かしい、そんな世界が現れる。
素朴で力強い酒は、どの地元でも、探せば二つ三つはすぐに見つかる。しかし、この剣菱のごとく、艶やかさ、途方も無い美しさを兼ね備えた酒はあまり無いだろう。
この酒のすごい所は、何の料理にでも合うことだろう。ここまではっきりとした酒でありながら、どんな料理にもがっぷり四つに組み、期待を裏切らない名勝負を繰り広げる。例えば口から火の出るようなタイ料理。辛さを和らげ、旨味が膨らむ。一方、繊細な和風の料理にも相性は抜群である。
この酒についての最適な形容としては、「王道である」とすることができるのでは無いだろうか。
必勝パターンの上にさらに試行錯誤を重ねて辿り着いた境地。このような酒を、比較的安価に、いつでもどこでも飲むことができる。なんとも幸せなことである。
評価:★★★★☆(4.2)
